導入規模は順次拡大される予定で、2023年7月には1,200名を超える児童らに同ツールが提供される予定です。
いつでもどこでも学習できるクラウド型教材
「すららドリル」は、生徒ひとりひとりが自分の学力に応じた演習問題に取り組める
クラウド型のアダプティブラーニング教材。「すららドリル」を使うことで、生徒は学校、家庭など環境に関わらず、いつでもどこでも学習することができます。
教材の対象は小学1年生~高校3年生で、国語 / 数学(算数) / 理科 / 社会 / 英語(※理社は、小中学校範囲。英語は、中学校以降)の全国の主要教科書に対応しています。
細かなフィードバックで自分の弱点を克服
なかでも市教委の担当者が特に注目したのは、「すららドリル」に搭載されている算数・数学の「途中式判定機能」と英語の「スピーキングAI」。細かくフィードバックされることで自分の弱点に気づくことができ、また弱点に気づくことで克服のために自ら勉強を進められるという点において、市教育は高く評価しているといいます。
算数・数学の「途中式判定機能」では、手書き入力した途中式をチェックすることにより、どこで何を間違えたのかが分かります。
「スピーキングAI」では、英語の発話内容をスコアで判定。単語を音素ごとに分解し、得意な発音や苦手な発音をAIが細かく判定します。
自分の発音がそのまま発音記号で表示されることで、正しい発音と比較することで自分で発音を改善でき、どの部分をどのように改善できるかについても細かくアドバイスをもらえるので、生徒が一人で「話す力」の向上に取り組むことができます。
また、学習状況が可視化されるので、練習を重ねることでゲーム感覚でレベルアップが楽しめることも魅力。モチベーション向上の効果も期待できそうです。
ICT教材導入、次のフェーズへ
石川県は2022年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)で、全国トップクラスの成績を獲得しており、特に羽咋市は、全4教科で県平均の正答率を5%以上、上回っているといいます。
同市の教育委員会は、ICT教材導入の次のフェーズとして「子どもたちの主体的で個別最適な学びのためのツールの活用」を課題としており、その解決方法として「すららドリル」を導入しました。
なお株式会社すららネットでは今後、子どもたち自らが自身の学習ログをもとにした効果的な学習を行えるよう、各校の先生方と連携をして「すららドリル」の有効活用を支援する方針です。
教育現場へのICT教材導入は、新型コロナウイルスの流行以降、より加速しつつあります。今後さらに多様なAI学習を取り入れる学校や教育機関が増えていくことも予想されます。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000442.000003287.html
公式サイト:https://surala.jp/school/
(文・S.Inosita)