そして今回、同社はNIRA社の路面のフリクション情報を集約するクラウドデータ「Road Surface Conditions(RSC)」を利用し、道路状況の貴重な情報を提供するデジタル地図基盤「グリップマップ」を作成すると発表。
道路状況の変化に対応したADASを実現し、道路上の安全性を高めることを目指します。
道路状況に関する情報をリアルタイムで提供
デジタル地図基盤「グリップマップ」は、アウディ、シュコダ、セアト、フォルクスワーゲンといった自動車メーカーが生産した一般車両の数百万台から収集された高精度のデータで構築されています。
タイヤと走行中の道路セグメントとの間の摩擦係数を推定し、推定されたフリクションデータはクラウドにアップロードされ、匿名化されてNIRA社のクラウドで処理が行われます。
デジタル地図ベースのグリップデータは、将来のADASや自動運転機能にとって重要とのこと。安全で効率的な運転には必要不可欠な、道路状況に関するローカルで正確なリアルタイム情報を提供するそうです。
Vaisala社の気象・環境データを活用
なおNIRA社は、車両のグリップデータを道路気象データと予測で補完するためにVaisala社と提携し、Vaisala社の気象・環境データを活用しています。
提携により、NIRA社のRSCは、コネクティッドカーや道路気象観測データ、レーダー/衛星画像、気象予報など、複数のデータポイントからのデータを組み合わせて評価し、路面状況をリアルタイムに把握できるようになりました。
この結果は、SAEレベル2およびレベル3の車両機能を実現に繋がるとのことです。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000122378.html
(文・S.Inosita)