近年はモバイルバッテリーの普及で、ソーラー式バッテリーも増えており、テクノロジーの進歩で充電できる容量も年々増加している。
ビーズ株式会社、商品企画部商品企画3課、吉住衣都香(よしずみ いつか)氏に話を聞いた。
■ソーラーでも大容量 スマホ充電約1〜2回分
Q、ずばりシンプルなネーミングですが、『ピタッとソーラー充電器』とはどのような商品ですか?
「粘着性のあるアクリルフォームをソーラーパネルの周りに備えた、窓に貼り付けて効率よく集光できる充電器です。
USBを介しての蓄電も可能なため、普段は一般的なモバイルバッテリーとして使用でき、コンセントが自由に使えないカフェにいる時や、キャンプに出かけた時にもソーラー蓄電で活躍します。
CDやDVDより少し小さいサイズで、持ち運びしやすいため気軽に使用できます。 バッテリー容量は2600mAh(スマホ充電約1回分)と5000mAh(スマホ充電約2回分)の二種類です。」
■ソーラー充電器にも、デザイン性と大容量を
Q、そもそも、どのようなきっかけでこの商品を開発する事になったのでしょうか?この製品にたどり着いた経歴と共に教えてください。
「2005年から続いている『bessed(R)(ビセッド)』というブランドをリニューアルするにあたり、『毎日にプチキラ』をブランドスローガンに掲げ、生活がちょっと楽しくなる、友達に自慢したくなるような、『プラス・ワン』なアイテムをリリースすることになりました。その中で、日頃の生活において普段感じていた不満を解消したいと考えました。
日頃スマホの電池残量が少なくなるとモバイルバッテリーで追加充電していたのですが、モバイルバッテリー事前充電を忘れたり、バッテリーをすべて使い切ってしまったりすると全く役に立たないということが悩みの種でした。
市場にあるソーラー充電器は『いかにもガジェット』というようなもの、機械感が強く出ているものが多いため、シンプルでデザイン性のあるものをリリースしたいと考えました。また、窓に貼り付けられれば、置くスペースがないところでも充電が可能だと考え、貼り付けるという仕様は譲れませんでした。」
Q、この商品を開発中、苦労した点はありますか?
「窓に貼り付けるにあたり最適な吸着力を持つアクリルフォームの選択に苦心しました。
柔らかすぎると剥がれ落ちてしまって危険で、かつ貼り付きすぎると取り外す時に力がいるため、ちょうど良いバランスのものに辿り着くまで試行錯誤しました。
また、開発中のサンプルの動作確認の際、天気が悪くなかなかソーラー蓄電が進まなかったことも苦労した点です。
発売している製品も同様に、ソーラーのみのフル充電は時間を要し、天候によって大きく左右されるため、ユーザーの皆様にも、普段はモバイルバッテリーとして、出先や緊急時、うっかり事前の蓄電を忘れた際にソーラーパネルを活用していただけると良いかと思います。」
■長距離移動の車や飛行機で便利に使える
Q、この商品を使ったユーザーの反応はいかがでしたか?
「出先での使用に適しているという声があります。特に長距離移動の際に、車や飛行機の窓などに貼り付けて使用できる点がよいとのことです。
また勤務先での私物のスマホ、タブレットなどを充電することが難しい方も多いようで、そのような方が会社の窓に貼り付けて使用されるようです。
加えて、わずかではありますがソーラーで蓄電すれば節電できるということを考えて購入されている方もいらっしゃるようです。
また、持ち運びが楽しくなるよう、今後更に形状やカラーのバリエーションを増やしたいと考えています。」
最新のテクノロジーを集約していながら2600mAhの「BEC-
特に年末年始の長距離移動中は、暇を持て余してついついスマホに手が伸びてしまう。ペタッと窓に貼れてエコに使えるこのソーラー充電器は、良い旅のお供になるかもしれない。
bessed(ビセッド) ピタッとソーラー充電器 ウェブサイト
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(Writer: Saera Jin)