そんな看護師のこころのケアのために、株式会社Plusbaseでは看護師のためのメンタルヘルスサポートアプリ『看護師のためのぴえん相談室「ナースビー」』を2022年10月にリリース。今回、同アプリにChatGPTを活用した新機能“AIねこぴー”が実装されました。
同機能は株式会社Plusbaseと、ヘルスケア特化のシステム開発支援を行う株式会社ispecが共同開発したものです。
看護師のための、ぴえん相談室「ナースビー」
「ナースビー」は看護師自身で自分のこころの状態を把握し、こころの見える化をサポートするアプリです。
LINEで気軽に「ぴえん」を表出し、自分自身がストレスを感じたり、落ち込んだ日を記録することで、経時的なこころの状態の変化を見える化することができます。
また、ぴえんカレンダーを利用し、ぴえんボタンを押した日と「できごと」を思い浮かべることで、感情のパターンに気づき、「ぴえん」の予測や対処ができるようになります。
さらに認知行動モデル等を用いたセルフワークで、「ぴえん」な気持ちを整理することができます。
手動返信の限界から「AIねこぴー」誕生
従来の「ナースビー」では、ユーザーの悩みに対する返答をパターン化しつつ、通常の返答パターンではドライに感じるような悩みを受け取った際は手動変換することで、心の揺らぎ方に合わせた返答を可能にしていました。
特に、命に関わる相談など悩みの中でも特別な対応が必要なものについては、専門知識を持つサービス運営メンバーが個別対応による返信作成を行なっていました。 しかし、ユーザーの悩みは増加傾向にあり、即時に質の高い返信を人力手動で行うことに限界が生じていたといいます。
そこで、今回ChatGPTをもちいることで、こころの揺らぎに寄り添った自由度の高い返答の自動化を実現。AIは、ユーザーの身近なデバイスに行動データを蓄積させ、会話をパーソナライズできるため、返信精度向上に役立ちます。また、AIがデータを毎時分析することで、うつ病や不安症状を生じているユーザー特定をサポートし、早期の段階で専門家から指摘することが可能になります。
以上の利点を踏まえ、「AIねこぴー」によりこれまでの課題を解決します。
蓄積された会話データから解決策を提案
「AIねこぴー」では、従来のパターン化されていた”ねこぴー”の返答の自由度を高め、ユーザーの悩みに合わせた対応を行います。ChatGPT利用で会話を重ねるごとに、サービス上に会話データを蓄積させ、より高度な返答や解決策の提案を可能にしました。
さらに蓄積された会話データから、看護師ごとのメンタル不調の要因や、看護師ならではのメンタルヘルスの傾向を調査し、今後の研究開発に活かせる環境を構築できます。
看護の仕事に悩みを抱えている人は一度使ってみてはいかがでしょうか。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000033917.html
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000097455.html
(文・我妻歩実)