連携して庁内の行政サービスの高度化
ChatGPTはOpenAI社がトレーニングした大型の自然言語生成モデルで、ユーザーからの入力に対して自然な文章を生成し、幅広いトピックに対して瞬時に回答することができます。
今回FIXERと伊賀市は連携協定を締結し、ChatGPTを活用したAI行政サービスについての実証実験をスタート。2024年3月31日までの期間、庁内の行政サービスの高度化に取り組みます。具体的な取り組み内容は以下の通りです。
・市民向け行政サービス窓口: Webサイト上のチャットで文字・音声による質問を受け付け、それに文字・音声で回答することで、窓口対応品質を向上します。
・市職員向けナレッジベース: 過去の市議会や庁内会議における資料・議事録を学習した情報検索エージェントを活用し、市役所職員の業務効率化を支援します。
庁内活用結果による検証にて、安全性・有効性が確認された場合、市民向け行政サービスでの実証事業の実施が検討されるそうです。
GPTプラットフォーム「GaiXer」上にサービス構築
今回の実証が行われる各サービスは、FIXERが2023年4月25日に発表したエンタープライズGPTプラットフォーム「GaiXer (ガイザー)」上に構築されます。
「GaiXer」は、「ChatGPT」や「GPT-4」を簡単に利用できるクラウドサービス「Azure OpenAI Service」を活用。独自ナレッジベースに基づき、ユーザーの質問を変換してAIにインプットして回答を生成するほか、音声データをテキスト化した上で回答を音声で出力するといった機能などを有しています。
「GaiXer」を利用して、「ChatGPT」の課題として指摘される内部情報や利用者のプライバシーを適切に保護し、市民・職員が安心して利用できるサービスを提供するとのこと。
FIXERについて
2009年に設立されたFIXERは「Technology to FIX your challenges.(あなたのチャレンジをテクノロジーで成就する)」を企業理念とし、パブリッククラウド関連サービスの設計・構築・運用サービスを提供しています。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000009536.html
(文・S.Inosita)