多忙な生活から体調を崩す女性は実に多く、約9割がPMS(月経前症候群)を経験したことがあるのだという。(※注)
対して、ほとんどの男性はPMSに関する知識がなく、男女間にギャップが生じている。少子化が深刻化している今こそ、双方の認識を合致させ、パートナー共々体調を管理していく必要があるのではないだろうか。
そうしたことを踏まえて生まれたのが、医学博士監修による業界初のペアアプリ「ペアリズム」だ。夫婦、カップル間で女性特有の生理リズムをアプリで共有。円滑なコミュニケーションに役立つ、多彩な機能が搭載されている。
提供元は、ヘルスケア・ライフログサービスに注力する新進企業、PINO ASSOCIATES(ピノアソシエイツ)。代表取締役の霜古田 健(しもふるた たけし)氏は、大きなビジョンを持って、本アプリ開発に臨んだ。
※注:小林製薬株式会社「2012年PMS(月経前症候群)に関する男女の意識調査」より
不妊問題に対する危機感から開発
Q1、「ペアリズム」開発のきっかけについて、教えてください。
開発のきっかけは、2つあります。1つは、世界中で広がる不妊の問題です。
(中略)この問題の背景には、さまざまな要因があると思うのですが、大前提として、男女を問わず、基本的な知識が不足していることが影響していると思われます。
(中略)このような知識・情報の不足を、男女バラバラでなく、カップル・夫婦というユニットで一緒に学び共有できるツールを作れないか、と考えたことが1つのきっかけでした。
2つめは、妊活などの特化した目的とは異なり、より日常的なレベルで男女間の知識・理解のギャップを埋めたいという発想です。
(中略)男女間の情報格差や知識不足が原因で、お互いが相手に思いやりを持てなくなったり、最悪の場合は離婚やうつ病にまで発展する例もある中、正しい知識をパッケージ化し、女性と男性がそれぞれの立場で無理なく共有できるツールを作りたいと考え、このアプリを開発しました。
Q2、「ペアリズム」とは、どんなアプリなのでしょうか。
女性の月経リズムを予測する、生理管理アプリです。
アプリに生理開始日や終了日を入力していただくと、自動的にユーザーの生理周期を計算し、独自のロジックで次回以降の生理日や排卵日、妊娠しやすい時期、妊娠しにくい時期などを予測します。
最大の特徴は、「女性専用アプリ」と、「男性専用アプリ」の2種類で構成される、「ペアアプリ」であるということです。
彼氏や夫など、特定のパートナーがいる方は、お互いのアプリをペアリング(パートナー登録)すると、女性専用アプリに登録されたデータや月経リズムについての予測情報を、カップル・夫婦間で共有することができます。
これにより、生理日や排卵日などの予測をはじめ、女性にしか分からない月経周期のリズムを、パートナーの男性側でも把握することができるようになります。(中略)
夫婦・カップルの円満な関係構築に役立ててほしい
Q3、本アプリは、どのようなシーンでの活用が期待できるでしょうか?
妊娠・出産を望むカップル・夫婦のお役に立てれば、と考えております。
排卵日の前後の期間は、女性が妊娠しやすい時期なのですが、女性からそのことを口に出してパートナーに伝えるのは抵抗があるでしょうし、男性の方でもストレスを感じてしまうことがあるので、アプリで間接的に情報を共有し、過度に意識しすぎないよう、タイミングを合わせてもらう、という使い方が想定されます。
また、妊活や避妊などの特化した目的がなくても、日常的に女性の体調の変化や気分の浮き沈みを、パートナーの男性と共有していただけますので、カップル間でコミュニケーションの取り方を工夫するのに役立つのではないか、と思われます。(中略)
Q4、これから「ペアリズム」を使うユーザー(カップル)へ、メッセージをお願いします。
ペアリズムは、「2人で一緒に使える」というコンセプトの下、企画したアプリです。(中略)ペアアプリというアプローチは、今までになかった新しい手法なので、私たち自身も手探りをしながら、企画・運営を行っているところです。
(中略)まだまだ未熟なアプリですが、皆さまの貴重なお声を1つひとつ大切にしながら、少しずつ前に進み、成長させていきたいと思っております。
ペアリズムW(女性用)
ペアリズムM(男性用)