Monoxerは、様々な出版社様と提携してコンテンツの提供をしています。2023年4月よりTOEIC L&R 文法部門第1位のベストセラー『TOEIC® L&R テスト文法問題でる1000問』を導入組織に向けて提供開始しました。
『TOEIC® L&R テスト文法問題でる1000問』をはじめ数々のベストセラーを編纂したアスク出版英語編集部の竹田様にTOEICの学習のコツについてお話をお聞きしました。
TOEICは社会人のあらゆる英語学習者に推奨したい試験
——様々な英語の資格試験がある中での、TOEICの特徴を教えてください。竹田:ビジネスを強く意識しているところが1つの大きな特徴だと思います。TOEICでは2時間で200問を解かなければいけないので、情報をいかに素早く処理できるかという能力が求められます。実際に採用面接の場で最も活用されている英語の試験だと思います。
通っている大学で求められている点数や、企業における就職の要件や昇進に必要とされている点数を目指して学習されている方が多いのではないでしょうか。
——大学や企業で、特にTOEICを必要とされていない方がチャレンジするのはいかがでしょうか。
竹田:私としては、英語を勉強されている社会人の方であればあらゆる方にオススメしたい試験ですね。TOEICの実力を高めることは英語のベーシックな力をつけることになると思います。
ほぼ毎月試験が受けられるのも特徴です。定期的に受験して英語力の指標として、学習のモチベーション管理をするにも最適の試験だと思います。
一般的には、TOEIC600点から履歴書に書いて効果を発揮するラインと言われています。800点以上あれば、英語を使ってビジネスの場で完璧に対応できるかはわかりませんが、少なくとも英語のメールやビジネス文書はある程度理解できると思います。
そのため、具体的な目標がない方にとっても800点を目指してみるのが良いと思います。
参考書の売れ行きから読み解く、TOEIC800点に向けて必要な学習
——スコアを高めるために有効な対策を教えてください。竹田:TOEICの参考書では、鉄板で売れるジャンルが3つあります。まず1つ目は模試です。これは、慣れるためのトレーニングですね。
最初にお話ししたように、2時間で200問解くんです。学校の勉強や入試で経験してきたのとは大きく異なるタイプのテストだと思った方が良いです。
2時間という試験時間を最初は長いと感じると思うので、高い集中力を保つことにおいても慣れるのは非常に重要なことかなと思います。
例えば、趣味で英語の小説を読みたい場合、時間をかけてじっくり読めば良いと思います。しかしそれがビジネスだったらそうもいきません。1つ1つの文章を高速で処理することが求められます。そういった点でもTOEICはビジネスを意識していると感じますね。
——なるほど、高得点を目指す上ではスピードが大事なんですね。
竹田:そうですね。模擬試験で問題を実際の時間で解いてみることが大事ですね。実は1つ1つの問題の複雑性はそこまで高くないケースがあります。
——他に重要な対策を教えてください。
竹田:2つ目に売れ行きが良いジャンルはTOEIC専用の単語帳ですね。TOEICは特有のビジネス色が強い単語を覚える必要があります。
例えば、estimate(見積書)やinventory(在庫)などですかね。中学高校の英語では出てこない単語を知っておく必要があります。
そして最後に、英文法の参考書も良く売れるジャンルですね。弊社が出版している『TOEIC® L&R テスト文法問題でる1000問』も受験者には非常によく使われています。
——英文法はTOEICにおいてどのように重要なのでしょうか。
竹田:TOEICは7つのパートから構成されるのですが、パート5とパート6は直接的に英文法の知識を問う問題です。
受験での英語学習の経験がある方の中には、おそらく文法と聞くと「嫌だな」と思う方もいると思うのですが、TOEICでは重箱の隅をつつくような文法問題はほぼ出ません。何のための文法かというと、文章を正確に読み解くために必要な文法力を問うているケースが多いんですね。
だからこそ、TOEICの文法対策をしっかりしておけば、長文を読む上でもリスニングをする上でも速度と精度を高めることができると思います。
——文法対策は一石何鳥もありそうですね。リスニングの本も売れるのでしょうか。
竹田:リスニングの対策は重要なのですが、特効薬があるものではないので参考書としては相対的に売れ行きが良いジャンルではないと思いますね。最近は単語や模試、文法の参考書に音声がついているのでそれを駆使して耳を鍛えるのがオススメです。
——リスニングに関して、英語のニュースを聴くなどの対策はいかがでしょうか。
竹田:もちろん、英語力を高めるという意味では大いに良いと思います。しかし、TOEICの試験では政治の話題が出にくいなどといった特性があるので、TOEICの試験対策としてはやや遠回りかもしれませんね。
——なるほど、やはりTOEIC用のテキストで対策した方が良いわけですね。
竹田:そうですね。まずはTOEICの試験で一定のスコアをとって自信をつけてから英語のニュースにチャレンジする方がモチベーションの観点でも効率が良い気がしますね。
アプリを使った英語学習も有効
——最近は英語学習アプリなどスマホで学習できるものが数多くありますが、この辺りはいかがでしょうか。竹田:英語学習アプリは音声が出る点が特に良いと思います。英単語に関しては音を聴きながら学習した方が良いのでこの辺は手軽にできる点が利点ですよね。
——4月より、Monoxer導入組織に向けて『TOEIC® L&R テスト文法問題でる1000問』を学習できるようになりましたが、こちらはいかがでしょうか。
竹田:先ほど申し上げたように、アプリを使って学習する大きなメリットは音声が聴けることです。特にMonoxerを活用する場合、ディクテーション(英語の音声を聴いて書き取りをする勉強方法)がすごく効果的だと思います。
音を聴いて英語の文章を使っていく作業は、そのまま聴いた音をコピーして文章化するだけでは間に合わないものです。自分の頭の中で文章を組み立てることが、非常に効果的なトレーニングだと思います。
挫折せずに社会人が英語学習を続ける秘訣
——TOEICの学習を続けていると挫折してしまうこともあると思うのですが、続けていく秘訣を教えてください。竹田:社会人は1人で学習されて目標に向かっている方も数多くいらっしゃると思うので、モチベーション維持はたいへんだと思います。そのため、1つの方法としてSNSを活用してみるのは良いかと思います。
最近では、Twitterで専用アカウントを作成して自分の学習記録を投稿される方も見受けられますが、これは良いモチベーションの保ち方だと思います。
あとはよく言われることですが、教材会社の人間の立場としても申し上げますと、色々な教材に手を出さずに1つの教材をやり込むようにした方が良いです。
アスク出版も様々なTOEIC教材を出版していますが、『TOEIC® L&R テスト文法問題でる1000問』はおかげさまでたいへん好評をいただいていますので、とりあえず手に取っていただくのは良いかもしれません。
<インタビュイープロフィール>
竹田直次郎
株式会社アスク出版 英語編集部 部長
アスク出版の英語編集部で、TOEIC L&R 文法部門第1位のベストセラー『TOEIC® L&R テスト文法問題でる1000問』をはじめ数々のベストセラーを編纂。TOEIC満点990点。
<著者プロフィール>
中村大志
モノグサ株式会社 広報
2013年新卒で株式会社マイナビ入社。求人広告の営業に従事した後、2015年より食品・ヘルスケア専門のPRエージェンシーに入社して食品やサプリメント等の商材のPR業務に従事。2020年にモノグサ株式会社へ1人目の広報担当として入社後、自社と提供しているプロダクト「Monoxer」の認知向上と支持者の増加に向けて、PR活動を担当している。