そこで、資金調達サイトIndiegogoにこのほど登場したのが、世界最小とうたう補聴器「Nanoplug」。装着しても外からはまったく見えないものとなっている。
◼コーヒー豆より小さい
Nanoplugは7.1×5.7×4.17ミリの立方体で、コーヒー豆よりも小さい。極小バッテリーを使用することで全体の大きさを抑えている。しかし小さいながらも、1回の充電で139時間、おおよそ6日間使用できるという。
装着しても見えない=耳の穴の奥にすっぽりとはめ込んで使用するということ。どうやって取り出すのかと思う人もいるだろう。デモビデオによると、ピンセットのようなものでNanoplugについた取っ手部分をつまんで取り出すようだ。
◼破格の値段でも注目
また、NanoplugはUSBでPCにつないで、専用ソフトウェアでユーザー自らが聞こえを調整することが可能となっている。さらに、ノイズキャンセラや、特定の環境に応じた聞こえを最大4つまでプログラム化する機能もついている。
そして、その小ささと同じくらい注目を集めているのが、Nanoplug の値段設定。Indiegogoのキャンペーンでは、249ドル+送料(日本などへは20ドル)となっている。予定している小売価格も399ドルと、従来の補聴器からすると破格ともいえる設定だ。
すでに目標額の8万ドルを超える額を集めていて、商品化は確実となった。聞こえの調整などは非常にセンシティブなので、ユーザー自らですることのメリット・デメリットはどちらもありそうだが、ITの進歩でこうした医療機器への垣根が低くなる傾向は今後も続くのかもしれない。
Nanoplug/Indiegogo