ユーザーが食べたいもの、“潜在意識”をあぶり出すアプリ
これまでチェーン店といえば、スピード勝負、ドライブスルーの設置など、「いかに早く、便利にするか」という点に重点が置かれてきたが、この新しいアプリは、顧客の満足度にフォーカスを当てた新しいサービス。スウェーデンのアイトラッキングシステム開発を手がけるTobiiと提携して開発され、顧客の“潜在意識”に応じたオーダーを提案してくれるという。
使い方はこうだ。まず、アプリをタッチして開くか、あるいはアプリのアイコンをしばらく注視してアプリを起動する。起動したら、画面内にはピザの一般的なトッピングの画像イメージが表示される。トッピングは、バジル、トマト、タマネギ、チーズ、トウガラシなどなど。
カメラがユーザーの目の動きをキャッチ
ユーザーが画面内を見ていると、スマートフォンやタブレットに内蔵されているカメラが、ユーザーの目の動きを追跡する。追跡された目の動きは解析され、どのトッピングアイコンに視線が長く留まっていたかを判断。それをもとに、ユーザーが現在心に抱いている志向、ニーズを仮定し、どのトッピングがおすすめなのかを決定する。
ユーザーは提案されたオーダー案を見て、そのまま承認して注文してもよいし、好きなように変更を加えてもよい。
2015年度中にローンチ予定
現在アプリは未だ開発段階にあるものの、Pizza Hutとしては2015年度中には実用したい考えだという。ユーザーにとっては、なかなか自ら把握できていなかった、今もっとも求めているトッピングを認識したり、あるいは「こんなメニューに興味があったんだ」などと、ユーザー自身にも新しい発見があったり、ワクワクする体験ができるかもしれない。
優柔不断なユーザーや、食べたいものが多すぎるユーザーにとっては、このリコメンドアプリは、メニューを決める際に心強い相棒になってくれそうである。
Pizza Hut Restaurants Subconscious Menu
Tobii