めまぐるしく変動していく株式市場は、投資を試みる人たちにとって、ある意味戦場といえる。情報が鍵を握る株式売買だが、その参考になるかもしれないサービスが登場した。

シンガポール発のモバイルアプリ「TradeHero」は、バーチャルマネーの取引をおこなうゲームだ。しかし、これは単なるゲームというわけではない。「TradeHero」は、実際の株式市場のデータを基盤にしており、リアリティのある取引を体験できる。取引を通じて評判を高めたユーザーには、いわゆる“ファン”がつくようになり、一般ユーザーは評判のよいユーザーの売買やコメントを逐一参照することができるようになる。

また、実際の株式市場データに裏付けられているため、理論的には「TradeHero」内での取引がそのまま、リアルの世界での取引の参考材料になり、ここで得られる情報は非常に貴重なものとなる。そのため、他ユーザーをフォローすると、情報料として月に1.99ドルが課金されるが、このうちApple社の取り分が30%、そこから残り70%を優良ユーザー自身と「TradeHero」の運営が50%ずつ折半するという仕組みが取られている。

仮想空間でゲームをしながら、かつ、実際の株式市場に役立つ有益な情報を得られるという、非常に面白いアイデアの「TradeHero」は、現在Apple社の審査を受けているところだ。

TradeHero