かいじゅうカンパニーは「メンタルヘルス・ケアへのアクセスを水や空気のように当たり前の存在にする」をVISIONとして掲げており、今後もmimo AIをセルフカウンセリングサービスとして機能を充実させていく予定とのこと。今後はチューニングとプログラムの展開を予定しています。
mimo AI(ミモ)とは
mimo AIは、ChatGPTがセルフカウンセリングをサポートするサービスです。ウェルビーイングの向上を阻害している考え方(認知)や振る舞い(行動)のパターンに注目し、より柔軟な受け止め方を探します。1人で悩むと陥りがちな認知バイアスに対して、AIがより中立的な考え方を提案します。
mimo AIの特徴は、ChatGPTの使い所を「カウンセラーとしてあらゆる悩みに答える」という用い方ではなく「今どんな考え方のクセがありそうか提案」し、「より客観的な考え方の提案」に限定しているところです。
つらい状況の人は得てしてネガティブかつ限定的な思考に囚われがちです。まずは認知バイアスに気がつき、今とは異なる思考パターンを認識することに意味があると同社は考えています。
適切なアドバイスや返事をするかどうかよりも、同じ状況下でも多様な考え方がある、と気がつくことが大切であるという姿勢のもと、mimo AIは開発されました。
認知再構性法とは
mimo AIが参考にしているのが、認知再構性法という手法です。認知再構性法は、自分の思考パターンを改善することを目的としています。具体的には、否定的な認知(自己に対する評価や状況の解釈)を特定し、それらをより現実的で中立的な考え方に置き換えることで、感情や行動に良い影響を与えることを目指すものです。
認知再構性法は以下のステップで行われます。
1.問題の特定:自分が抱える問題や悩みを特定します。
2.認知の特定:否定的な認知や思考パターンを自分で特定します。
3.認知の再構築:より現実的で中立的な新しい思考に置き換える方法を自分で見つけ、練習します。
4.新たな認知の練習:新しい思考パターンを繰り返し練習し、日常生活で適用できるようになるまで続けます。継続的に練習することが重要です。
同社が開発しているプロダクトのこれまでの経験から「1.問題の特定」までは書けても、「2.認知の特定」「3.認知の再構成」までをやり通すのが難しいという意見が多数ありました。
そこで同社は、LINE上で、問題や悩みを具体的に記述さえすれば、あとはAIが「現在の感情」「自分の認知バイアス」「中立的な新しい考え方」を提案するmimo AIを開発しました。
提案に納得が行かないケースでは、満足のいく提案がくるまで、何回でも再提案を求めることができます。AIなので、気兼ねする必要がありません。また夜中でも祝日でも、時間を気にせずにセルフカウンセリングが可能です。
実際の活用例
LINEで気軽に相談できるため、精神科や人へ相談するのを迷っている人は、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。
ただし同サービスは、医療機器ではないため情報提供のみを行い、医学的アドバイス、診断、治療、予防などを目的としていません。
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000070803.html
(文・我妻歩実)