そんな中、グローバルな動画と最新の音声認識テクノロジーを駆使して自分の発音の練習もできるスマホアプリ、EnglishCentralが話題になっている。
EnglishCentralの松村弘典 (まつむら ひろふみ) 代表取締役に話を聞いた。
Q、今回リリースされたEnglishCentral のスマホアプリとは、どのような商品ですか?
「EnglishCentralスマホアプリは、日常耳にする身近な話題の英語版動画に字幕とリアルタイム発音評価機能を付けることで、動画を楽しむことを中心にゲーム感覚で英会話が学べるアプリです。
2009年にリリースされたEnglishCentralのWebサイトは、今までに100万人を超えるお客様にご利用頂いてきており、日本国内でも200以上の大学で導入されてきました。今回のアプリは、好評だった主要機能をスマホのために再設計しています。」
Q、そもそも、どのような経緯でこの商品を開発する事になったのでしょうか?このサービスに発展した経歴を教えてください。
「創業者で米国本社CEOのアラン・シュワルツは、音声認識トップシェア起業の取締役としてその技術の広がりを見つめてきました。
日本人生来の恥ずかしがりで完ぺき主義な部分が、英語を話すことへの高いハードルとなってしまっているところに目をつけ、音声認識を生かして誰にも気兼ねせず思う存分話す練習ができるサービスを構想しました。
動画を楽しみ、ゲーム感覚で発音練習を行いながらリアルな英語を学べるサービスに、というコンセプトがサービスの出発地点です。」
Q、このアプリの「見る」「学ぶ」「話す」の機能について、詳しく教えてください。
「アプリを立ち上げたら、10,000本を超える様々な動画から自分に合った難易度やジャンルのものを選び、まずは「見る」の機能でリスニングや内容理解から練習します。
一行一行止まったり繰り返したりができ、字幕も日英字幕を表示したり隠したりできるので、様々なレベルの方にお楽しみいただけるかと思います。分からない単語は、タップするとその場で意味を表示します。
「学ぶ」ステップでは、特に英語学習者が学習すべき日常よく使われる単語がピックアップされ、穴埋め問題として出現します。動画の場面や前後のセリフ、再生される音声などを頼りにリスニングとスペリング練習です。
「学ぶ」で学習した単語、フレーズを「話す」のがスマホアプリ最後のステップです。字幕と、ネイティブの音声を頼りに、スマホに向かって話しかけてみましょう。
EnglishCentralの音声認識が、『ネイティブの発音に近い』のか、『日本人にありがちな発音ミスに陥ってしまっているのか』を自動判定し、AやB+などの採点結果と『うまく発音できた』『ちょっと怪しかった音がある』『聞き取りづらかった』という単語ごとの色分けで再チャレンジを促します。」
Q、このサービスを開発中、苦労した点はありますか?
「音声認識の味付けには今でも苦労をしています。簡単すぎても厳しすぎてもやる気をそいでしまうため、動画の発音練習はなるべく気持ちよくゲーム感覚で楽しめるように。
緻密な音声認識でその人それぞれの発音の癖をすべての発話履歴から分析するなど、音声認識の知見を活かして使い分けるようにしています。
また、ただの『動画が楽しい発音ゲーム』のサービスとならぬように、国内外から教授法のエキスパートをチームに迎え、サービスを構築しています。」
Q、このサービスを利用されたユーザーの反応はいかがでしたか?
「喜びの声の中に、『自分の英語を自分で聞いたのは実は初めてだった』という声を聞きます。自分の発音と例文の発音、聞き比べて違いに気づくことこそが学習の第一歩。そこから『苦手な発音がなくなりました』などの声に繋がっていることは非常に喜ばしいことです。」
ユーザーの発音を認識して、語学学習ができるソフトはロゼッタストーンが世界的に人気だが、EnglishCentralはアメリカ、イギリスを始め様々な国から届くビデオコンテンツの多様さで勝っている。使いやすい高機能をスマホで実現したことで、通じる英語が簡単に身につくアプリだ。
EnglishCentral (App Store)
EnglishCentral (Google Play)
EnglishCentral ウェブサイト
(Writer: Saera Jin)