自宅にいながら、“応援”をスタジアムに送れるアプリ
自宅でスポーツ観戦しながら、スタジアムの応援ができるイギリス発のアプリが「Fanmode」だ。スポーツファンたちとの交流を深められるという。
ユーザーはお気に入りのチームをピックアップし、試合の間、アプリを通じて感情表現ができる。例えば、上にスワイプすることで応援、下にスワイプしてブーイング、タップすることで拍手といった具合だ。
面白いのが、スマートフォンを手に持って振ることで、チームの旗を振って応援するのを再現する点。チームカラーで埋め尽くされた会場にシンボルの旗が揺れる、あの風景を思い浮かべられるかもしれない。
スタジアムの大スクリーンに“応援”表示
ユーザーがおこなったアクションはその都度カウントされ、一定回数以上のアクションが登録されると、右にスワイプして“Super Cheer”を実行できるようになる。すると、「Fanmode」のデジタルダッシュボード“Vibeboard”に情報が送信される。ちなみに、ダッシュボードにはアプリまたはオンラインサイトからアクセス可能。
このダッシュボードに送られた情報は、スタジアムの大スクリーン上や、トイレ、通路トンネル内などに表示される。ユーザーの応援は、プレイヤーや場内の他の観客の目に触れることとなり、自宅にいながらにして、応援がスタジアムで反映されるというわけ。ファン同士が試合実況中継のように、リアルタイムでチャットで交流して楽しむこともできる。
「Fanmode」はFIFA ワールドカップ中に試験運用された。ファンの感情をデータで吸い上げ、いち早くキャッチすることで、適切なタイミングでクラブの関連グッズの広告を提供するなど、マーケティング的な活用方法もありそうだ。
スポーツファン同士をITの力でつなぎ、新しいスポーツエンターテイメントを体感できる仕組み。アプリは無料で、iOS、Androidの両方に対応している。
Fanmode