
13億人を超える人口を有する中国でもまた、高齢者の増加が問題視されてきているという。年老いてくると、身体能力だけでなく、記憶力や判断力も衰えてくる。特に痴呆症やアルツハイマー症のような病気を患っている高齢者は、しばしば混乱を来たしたり、戻り道がわからなくなってしまう。
QRコードをスキャンして、高齢者の情報にアクセス
そこで、中国の政府機関がQRコードのバッジを試験的に導入したという。安徽省(あんきしょう)管轄の定襄県(ていじょうけん)という地域の、50人の高齢者に試験的に使用してもらった。このバッジにはQRコードとともに、「家に連れ帰ってください。コードをスキャンしてください」というテキストが記載されている。QRコードにはIDカードナンバーや、家族の連絡先、居住地域の情報が含まれていて、道に迷っている老人を見かけた通行者は、スマートフォンでQRコードをスキャンして、本人を特定する情報にアクセスできる。
衣服に貼り付けられるタイプの開発も

QR code badges