NASAがこれまで集めたデータの3Dプリントモデル
宇宙関連の技術といえばアメリカのNASAが有名だが、そのNASAから宇宙関連のオブジェクトを無料で3Dプリントできるモデルデータがローンチされている。ユーザーはサイトからデータファイルをダウンロードし、そのデータを3Dプリンターに送信するだけで、宇宙船やロケット、隕石や惑星の地形など、天体関連オブジェクトのミニサイズ版を自分で組み立てることができるのだ。
“はやぶさ”が持ち帰ったあの“イトカワ”も
モデルコレクションの中には、火星の環境、宇宙塵などの調査をおこなった火星探査機Mars Odysseyや火星のGaleクレーター、月面などがある。月面の地球に近い側は、数十億万年前に溶岩が流れ、表面がなめらかになったものだという。火星から採取された鉄ニッケルの隕石や、「はやぶさ」が持ち帰った“イトカワ”の小惑星のかけらなどもある。
子ども向けの教育コンテンツの一環
Propulsion Laboratory、Ames Research Center、Johnson Space Center、Goddard Space Flight Center、Ball Aerospace and Caltechがタッグを組み制作されたこれらのプリントモデルは、NASAの教育プログラムの一環として作られたものだ。
子供向けの教育コンテンツとして、“build their own space mission”“test their skills as mission controller on the Voyager”“learn about Space with Buzz Lightyear”などのサイトも用意されていて、アクセスしてみても楽しいかもしれない。
モデルデータのファイル形式は.stlフォーマットで、出力サイズは長くても最大4インチ程度の大きさ。データのダウンロードは無料だが、出力には3Dプリンターとプラスチックフィラメントが必要だ。
実物の縮小版を実際手に取って、触れて観察するのは、ただ写真を眺めるのとは違う体験である。ロマンをかき立ててやまない宇宙。寒いこの冬、自室にいながらにして宇宙を体感してみては。
NASA 3D resources