そんな作り手を支えようと米国で展開されているのは、3D出力がネットで注文できるサービス「Fictiv」。最短でその日のうちにデータをプロトタイプや部品にして配達してくれる。
◆最寄りの製作所に依頼
使い方は至ってシンプルだ。ユーザーはサイトで、出力してほしいデータをアップロードし、届け先住所などを入力してオーダーする。
注文を受けたFictivは、届け先から最寄りのプリンターを備えた製作所に出力を依頼し、出来上がったものをFictivがピックアップ。運送業者に依頼して発注者に届ける仕組みだ。
ちなみに、出力を依頼する製作所の質はチェック済みで、Fictivは「高品質のものをリーズナブルな価格で届ける」とうたう。
◆ベイエリアで同日配達
現在、サンフランシスコのベイアリアでは同日配達を展開している。その他のエリアにも発送しているが日にちが若干かかるとのこと。
日にちは多少かかっても、作り手にしてみれば自分が開発中のものを実物として検証できる意義は大きいだろう。
また、宅配されるので、製作所に足を運ぶなどの手間が省け、開発のスピードアップも図れる。実際、個人だけでなくスタートアップのエンジニアの利用も少なくないようだ。
日本では最近、3Dデータを持ち込んでセルフで出力ができるショップなども登場している。たまにであれば、こうしたショップを活用するのも手だ。
しかし、開発に忙しい人、あるいは地方に住んでいて利用できるショップが身近にない人などにとって、Fictivのようなサービスがあると重宝しそうだ。
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