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Tech デンタルケア企業日本人社長が語るマウスピース矯正の選び方。意外に大事なのは「歯を動かせる範囲」

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デンタルケア企業日本人社長が語るマウスピース矯正の選び方。意外に大事なのは「歯を動かせる範囲」

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近年、注目されている歯科矯正の方法として、「マウスピース矯正」という言葉を聞く方も多いと思います。歯科矯正といえば、これまではワイヤーを常に歯に装着する治療法が主流だったため、いまでも聞きなれない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、アジア9拠点で展開するデンタルケア企業の日本法人「Zenyum Japan」の代表取締役社長 伊藤祐氏に、日本におけるマウスピース矯正についてご寄稿いただきました。

日本とアメリカでのマウスピースのイメージの違い

「マウスピース矯正」に関する日本人の理解度やイメージは様々です。私自身、最初にマウスピース矯正について知ったとき、「そんなことができるのか」と驚いた覚えがあります。

矯正というと、金属とワイヤーを歯に取り付け、痛みに耐えながら進めていくイメージがあり、マウスピース矯正はそのイメージと比べると本当に画期的なサービスです。

しかしながら、過去の私のように「そもそもマウスピース矯正を知らない」という方は日本にはまだまだ多いですし、知っていたとしても「ちゃんと治らないのでは」というネガティブなイメージをお持ちの方もいるでしょう。その結果、日本ではマウスピース矯正の割合は、矯正全体の10%にも満たないといわれています。

一方、アメリカではマウスピース矯正はすでに普及しています。特に10代後半以降での矯正に関しては、マウスピース矯正が第一選択肢になります。矯正全体で見ても、マウスピース矯正の割合は50%以上になっているといわれています。

このギャップを解決するために、Zenyum(ゼニュム)の日本法人であるZenyum Japan(ゼニュムジャパン)では、前歯部用マウスピース矯正「ゼニュムクリア」と、全顎用マウスピース矯正「ゼニュムクリアプラス」を展開し、日本でのマウスピース矯正の普及に向けて日々活動しています。

Zenyum(ゼニュム)はアジア9拠点で展開しているデンタルケアブランドであり、コア事業としてマウスピース矯正サービスを提供しています。

LVMHと戦略的提携関係にある投資ファンド「Lキャタルトン(L Catterton)」や、世界最大規模のベンチャーキャピタル「Sequoia Capital」などから総額5600万ドル(約61億3000万円)の資金を調達し、LinkedInによる「シンガポールのトップスタートアップ企業」に3年連続で選出されています。

ゼニュムクリアとワイヤー矯正の比較


マウスピース矯正の「良い例」「悪い例」を区別するためには

マウスピース矯正サービスは、日本でもアジアでもどんどん増えてきており、利用者からすると、どこのサービスを選択すべきか、悩んでしまうのではないかと思います。

ワイヤー矯正に比べて価格がリーズナブル、通院回数が比較的少ない、LINEやアプリでの日々のサポートがある、矯正していることが分かりづらい、痛みが比較的少ないなど、マウスピース矯正サービスのアピールポイントも区別しづらいケースが多いです。

では、どのように「良いマウスピース矯正」「あまりよろしくないマウスピース矯正」の違いを理解すればいいのでしょうか。私がおすすめしたいのは、「ビフォーアフターのクオリティ」および「歯を動かすことができる範囲」の2点です。

矯正を望まれる方は、「なるべくリーズナブルな価格でやりたい」「手間をかけたくない」という気持ちを持っていると思いますが、一番は「健康的に綺麗な歯並びにしたい」という想いが最も強いはずです。

いくら安くて手間がかからなかろうが、最終的な結果としての歯並びが理想とかけ離れたものになってしまったとしたら、それは「失敗」といわざるを得ないのです。そこで、マウスピース矯正での失敗の可能性を低めるために事前に確認できることとして、「ビフォーアフターのクオリティ」「歯を動かすことの範囲」があります。

①ビフォーアフターのクオリティ

ビフォーアフターは、言葉以上にサービスのクオリティを保証する根拠となります。自身の歯並びに近い症例の方のビフォーアフターがあれば、ある程度自信を持って決めることができるはずです。

ゼニュムでも、同意をいただいたお客様の症例を公開したり、新規のお客様へのご説明で活用させていただいたりすることがあります。その際、「マウスピース矯正でこんなに治るんですね」と驚いていただく機会が多く、とても嬉しいです。

ゼニュムの社内には多数の矯正専門医が日々矯正について研究や治療計画の作成をしており、かつ提携クリニックの先生方にも多大なる協力をいただいているため、クオリティの高い計画を作ることができています。

その結果として、以下のようなすぐれたBefore/Afterを提供できています。

ゼニュムクリアでのBefore/After



ゼニュムクリアプラスでのBefore/After


②歯を動かすことができる範囲

もう1点の重要なポイントが、「歯を動かせる範囲」です。特に「部分矯正」といわれる、歯の一部を動かして実施する矯正の場合、この範囲が非常に重要なポイントになります。

日本では、複数の部分矯正サービスが、最大で「上顎6本、下顎6本の合わせて12本」のみ動かせる形になっています。これが一概に悪いわけではないのですが、歯の動く範囲が限定的になり、心底満足のいく結果が得られないというケースがあります。

ゼニュムでは、部分矯正サービスである「ゼニュムクリア」の場合、最大で「上顎10本、下顎10本の合わせて20本」を動かすことができます。さらに、それでも満足のいく治療計画が作れなかった場合、すべての歯を動かせる「ゼニュムクリアプラス」で治療計画を作っており、最大限お客様にご満足いただけるようにしています。

上記の説明だけですと、なかなかイメージが持ちづらいかと思いますので、動かせる範囲が限定的な場合の治療計画と、全体を動かせることができる場合の治療計画を以下で紹介します。

合わせて4本の歯しか動かさない治療計画。
青で塗りつぶされた歯を動かせず、全体的な歯並びが改善したとはいえない



合わせて10本の歯を動かす治療計画。
青で塗りつぶされた歯もアーチの中に入り、綺麗な歯並びになっている

「マウスピース矯正」「部分矯正」とざっくり捉えるのではなく、「どのようなビフォーアフターを実現できるのか」「歯を動かせる範囲はどの程度なのか」とサービス提供者に細かくヒアリングし、納得して矯正をスタートすることで、マウスピース矯正に対する理解も深まると考えています。

その結果、マウスピース矯正がアメリカのようにデファクトスタンダードになっていくでしょう。

弊社も、サービスの質や値段をさらに向上させ、マウスピース矯正を良い形で日本に広めていければと考えています。
<著者プロフィール>

伊藤祐
Zenyum Japan
代表取締役社長
アクセンチュア株式会社およびフロスト&サリバンジャパン株式会社において、約9年コンサルタントとして経験を積んだ後、OYO Japan株式会社において戦略企画室長を務める。その後、現職に就任。

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