もちろん仕掛けるのは小売店だけではない。メーカーも自社製品を買ってもらうために、プレゼントが当たる応募券を付けたり、商品内容量を増量したりと、あの手この手で消費者の関心をひこうとしている。
そうした従来の手法より、メーカーがもっと消費者にダイレクトに働き掛けられるサービスがイギリスで展開されている。消費者にキャッシュバックする「CheckoutSmart」だ。
■口座にキャッシュバック
アプリ(iOS、Android)を立ち上げると、キャッシュバックが受けられる食品や日用品などの写真が、「1ポンドバックします」といった説明とともに紹介されている。
キャッシュバックを受けるためには、ユーザーは該当商品を購入した後に、その購入が記載されたレシートをスマートフォンのカメラで撮影する。
そして、その写真をCheckoutSmartにアップロードすると、ユーザーのアカウントにクレジットが付与される。ある程度クレジットがたまったら、銀行やPayPalの口座に現金が振り込まれる、という仕組みだ。
■win-winのサービス
ユーザー側のメリットとしてはおトクに買い物ができること、それから操作がアプリで完結することだろう。
一方、メーカーにしても、消費者にダイレクトにお得感を訴えることで、商品購入につながることが期待できる。つまり、両方にとってメリットあるサービスといえる。
このアプリ、今年2月から展開されていて、このほど調達した150万ポンド(約2億7000万円)を元に今後は取扱いブランドを拡充させる見込みだ。
スマホ所有率が高まっている昨今、折り込みチラシで特売品をアピールするという手法に取って代わる新マーケティングの一つになりそうだ。
CheckoutSmart