同イベントの開催は、2022年に続き2度目。会場は東京タワーのメインデッキ1階で、メインデッキまでの展望料金のみで体験できます。
明治6年のウィーン万博をテーマに
モバイル・ミュージアムは、東京大学総合研究博物館が提案してきた、さまざまな場所に自由に遊動する次世代型ミュージアムです。今回の展示テーマは、日本が国家として初めて参加し、ウィーンのジャポニズムのきっかけとなった、明治6年(1873年)のウィーン万国博覧会。150年という節目の年に思いをはせ、東京大学、東京藝術大学大学美術館などのデジタルアーカイブ、参加者のエピソード、奇想天外な出品物、ウィーン万博ゆかりの美術品がライティングパネルで紹介されます。
音のシャワーを浴びながら・・・
ミュージアムのタイトルに「音景」とついているように、天井に設置された50を超えるスピーカーから流れる音響(音景)の中で、展示を閲覧できるのが特徴の一つ。西伊豆の波の音やSLの音、東京タワーの地上260m付近で録音した都市音を使ったインスタレーション・サウンドなどが繰り広げられます。今回の展示における「音」は、来場者がいる空間そのものを構成する要素です。150年前、各地から採集された「物」がウィーンへ展開され、ヨーロッパの人々が日本へ誘われたように、各地から採集された日本のさまざまな「音」によって、東京タワーの展望台から音のある風景へと導くといいます。
なお、音声のリアルタイム制御には、東京大学総合研究博物館森洋久研究室が開発したSOI (Serial Over IP)技術を中心としたさまざまな通信技術を応用しています。
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000064.000043381.html
「音景夜景 – トウキョウヘ オモイヲハセル」
(文・Saki.A)