スプリックスとエジプト教育省は、同国の子どもたちの基礎学力の定着をはかるべく、MOU締結を経て、協力体制に関する具体的な議論へ進みます。
基礎学力の評価に特化した検定
2020年12月、スプリックスは「スプリックス基礎学力研究所」を設立。基礎学力の定着を実現するためのプロダクトとして、学力育成を担うタブレット教材「DOJO」と、国際基礎学力検定「TOFAS」を提供してきました。TOFASは、「将来の成功につながる実りある教育は、基礎学力の上に成り立つ」とし、基礎学力を評価することに特化した検定です。「計算」「漢字・語い」「英単語」の3つの科目を用意しており、受験者はパソコンやタブレットなどのデバイスを通じて受験します。学習能力に応じて複数のレベルを設定しており、多言語にも対応しています。
TOFASは世界27カ国で採用されており、世界規模で基礎学力を比較することが可能です。また、受験者には、正答率や合否結果に加え、受験データを分析し学力向上に必要な「のびしろ」をフィードバック。分析結果を一人ひとり個別に可視化することで、基礎学力の確実な定着につなげます。
なお、累計受験者数は20万人以上とのことです。
エジプトでも1万人以上が受験
エジプトも、TOFASを導入している国の一つです。子どもたちの基礎学力に懸念を抱いていたエジプト教育省が国内の学校に導入をすすめ、2021年11月から今日に至るまで、1万人以上の子どもたちがTOFASを受験しているといいます。2022年2月には、優秀な成績を残した子どもとその保護者を招待し、首都カイロでエジプト教育省主催のTOFAS表彰式を開催しました。
自国の子どもたちの学力特性の把握や他国との比較が容易にできること、一人ひとりの学力の可視化が基礎学力の定着につながることなど、その有用性を強く認識したエジプト教育省が、基礎学力の定着に向け、より具体的な議論を進めるべく、今回のMOU締結に至ったとのこと。
スプリックスは今後、TOFASの提供に加え、同社がノウハウを持つ学習塾の運営も視野に入れていると明かしました。
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000045711.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000055.000045711.html
TOFAS
(文・Saki.A)