NTT東日本ICT/IoTソリューションを活用し、情報工学的アプローチ
グリラスらは実証実験の第一歩として、東京都調布市にあるNTTe-City Labo内の一室を食用コオロギの飼育施設として新たに整備。実証の基礎となるコオロギの飼育における環境要因のデータ収集および分析を行います。
グリラスの有する食用コオロギの飼育ノウハウとNTT東日本が提供するICT/IoTソリューションを掛け合わせることで、より最適な食用コオロギの飼育環境の構築および確立などをめざします。
コオロギの飼育にあたりデータ収集
飼育施設では、コオロギの飼育と密接な関わりを持つ、飼育室内の温度や湿度、CO2濃度をはじめとした環境データをセンサーによって収集。
また、センサーと飼育室内の各種電子機器をHEMS(Home Energy Management System)によって可視化および一元管理を行うことで、コオロギにとって最適な環境を自動で制御します。
集めたデータをAIで分析
また、飼育施設では画像認識AIを用いて、各種センサーによって収集したデータの分析も実施。
コオロギの飼育環境内で発生した異常やその原因の検知、コオロギが食べた餌の量の測定などを行うことで、飼育方法のさらなる向上や、各種コストおよび工数のスリム化をめざします。
また、ここで得られた分析結果を基に、自動給餌などの高度な飼育方法の開発への寄与をめざします。
飼育の効率化、省人化をめざす
NTT東日本の保有するそのほかのDXソリューションや製品などの活用に関しても、飼育施設にて効果検証を実施するとのこと。食用コオロギの飼育におけるさらなる環境負荷の低減や、飼育環境の自動化や省人化をめざします。
また、本施設では稼働後の一般見学の受付も予定。「タンパク質危機」「食品ロス問題」「食料安全保障」といった社会課題の解決策として期待される食用コオロギに関する展示とともに、実際の飼育風景をみることができるそうです。
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000484.000098811.html
(文・ソルトピーチ)