同実証実験は、千葉県の「先進的デジタル技術活用実証プロジェクト」の一貫。株式会社ダイヤサービス、株式会社ロックガレッジ、合同会社房総山業、木更津猟友会らと共同で実施されました。
物流ドローン「SkyLift」を活用
プロジェクトを通じてSkyDriveらがめざすのは、「害獣DX千葉モデル」の確立です。2022年度は、赤外線カメラ搭載ドローンの自律飛行やAIによるイノシシの自動検知、大型ドローンによる「くくり罠」「遠隔通報機」の搬送、設置場所のシステムへのマッピングを個別で検証。その集大成として同年12月27日、害獣の検知から、くくり罠などの運搬・設置・監視までの一連の流れを検証すべく、実証実験を実施しました。
くくり罠と遠隔通報装置の運搬には、SkyDriveの物流ドローン「SkyLift」を活用し、合計10キロ、直線距離263メートル(徒歩約25分)を自律飛行で搬送、着陸させずに荷下ろししました。
なお、飛行範囲内にイノシシ・シカが現れなかったため、赤外線カメラによる害獣の検知は叶わなかったとのことです。
減少する狩猟者、増加する害獣の捕獲頭数
千葉県では、高齢化による狩猟者の減少が進むなか、害獣の捕獲頭数は増加傾向にあるといいます。また、イノシシが県内を北上し、人口の多い地域にも出没していることから、農作物被害に加えて人に危害が及ぶ可能性が高くなり、狩猟者の負担が増しているとのこと。このような課題を受けて、ドローン運航会社のダイヤサービス、AIを活用したドローンを開発するロックガレッジ、有害鳥獣の捕獲、防護方法のコンサルティング、資器材の開発を行う房総山業、狩猟に関する教育・訓練を行う木更津猟友会と、物流ドローンを開発するSkyDriveが、「先進的デジタル技術活用実証プロジェクト」を推進する運びとなりました。
2023年度は、仕留めたイノシシの大型ドローンによる麓への搬送、AIシステムと大型ドローンの連携による自動飛行の実現、そして最終的には「害獣DX千葉モデル」の確立をめざします。
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000063288.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000078.000038857.html
(文・Saki.A)