カウンターによって仕切られた、ほの暗い空間。壁際には見栄えの良いボトルが並び、その前でバーテンダーが手際よく動く。ゆったり腰掛けられるシートでは洒落たグラスを持った男女が楽しそうに会話を弾ませる。
バーと聞いて、そんなイメージを持っている方も少なくないでしょう。そして、そんな空間に憧れを持っている方もまた少なくないはずです(著者も若い頃はそうでした)。
「だけど、お酒が飲めない!」
どれだけバーの雰囲気に恋焦がれても、すぐ酔いが回ってしまったり、そもそもお酒が飲めなかったりすると、バーの敷居はずっと高くなります(ただでさえ高いのに...)。
そのような方にこそ、知っていただきたい、大人な雰囲気の中、都内でノンアルコールカクテルを楽しめるバー3選を紹介します!
今回は、
・チョコレート好きは一度は行くべしカカオを楽しむバー
・お酒が好きな人必見!NO/LOWを選べるバー
・ラグジュアリーな空間で楽しむホテルバー
の3店舗を紹介します。
お酒が苦手でも安心していけるチョコレートを楽しむバー/CACAOTAIL
引用 CACAOTAILサロン・ド・ショコラ(チョコレートの祭典)も近づいて、そわそわしているチョコ好きも多いことかと思います。
そんな方にぜひ訪れていただきたいお店が、門前仲町駅から徒歩2分の場所にあるCACAOTAIL(カカオテール)です。
コロンビアから届けられるカカオ豆を自家焙煎してつくられるクラフトチョコレートを贅沢に使ったカクテルが楽しめます。
実はアフタヌーンティーもされているので、アフタヌーンティー好きにもぜひ足を運んでいただきたいお店です。
【飲むべきノンアルコールカクテル/ショコラトルジャポン】
引用 CACAOTAIL72%チョコレートをベースに、七味やニッキなど和の素材にこだわってつくられた一杯です。チョコレートとニッキの甘さに七味のスパイスがいいアクセントになっています。
お酒が好きな人必見!No/Lowを選べるバー/Low Non Bar
引用 Low Non Bar2店舗目は神田川のほとり、1912年に完成した赤レンガづくりの万世橋高架橋下に佇むサロンのようなバー、Low Non Bar(ローノンバー)です。
こちらは2020年にオープンした日本初のロー/ノンアルコールバーで、お酒にも負けないこだわりのノンアルコールカクテルを楽しむことができます。
お店はJR 秋葉原駅徒歩4分の場所にあり、また14時から開いているのでカフェ的な使い方から、本格的なバー使いまで幅広く楽しめます!
ローアルコールもあるので、普段お酒を飲まれる方も誘ってのご来店いただけます。
【飲むべきノンアルコールカクテル/ローノンバー】
引用 Low Non Barお店の名前を冠するシグナチャーモクテル。ベリーの甘酸っぱさにパプリカのほろ苦いニュアンス、ビネガードリンクであるシュラブの酸味がきいた、他にない味わいに仕上がっています。
ラグジュアリーな空間で楽しむホテルバー/Peter バー
引用 ザ・ペニンシュラ東京3店舗目は、日比谷にそびえるラグジュアリーホテル、ザ・ペニンシュラ東京の最上階でノンアルコールカクテルを楽しませてくれるPeter バー(ピーターバー)です。
実はこちらのバーのビバレッジマネージャーである鎌田真理さんは、お酒は好きだけど、苦手な方。お酒好きな人の気持ちも、飲めない人の気持ちもわかるバーテンダーさんです。
2017年には国内で初めて行われたモクテル(ノンアルコールカクテルの通称)・コンペティションで優勝した経歴もお持ちです。
【飲むべきノンアルコールカクテル/エピスルージュ】
引用 ザ・ペニンシュラ東京主原料にはなんとカルピスが使われ、そこにグレープジュースと数種のスパイスが加わり、どこかなじみのある、それでいて新しい味わいに仕上がっています。
バーへの憧れと入りづらさの板挟みになってしまっていた方は、これを機会にぜひバーの扉を開いてみてください。
<著者プロフィール>
安藤裕
株式会社アルト・アルコ
代表取締役
大学在学時に渡仏、以降ワインの業界で経験を積み、2018年同社起業。著書に『ノンアルコールドリンクの発想と組み立て』(誠文堂新光社)。