豆の挽き加減やお湯の温度などが味を左右するが、このほど資金調達サイト「Kickstarter」に登場した「Arist」は、まさにそうした要素を全て勘案して常にベストの味を約束してくれるコーヒーマシーンだ。
■レシピに忠実に
一見、普通のエスプレッソ・マシーンだが、AristをWi-Fiにつなげると専用アプリをダウンロードしたスマートフォンと連動する。
Aristのデータベースにはバリスタ数百人による数千種類のレシピが用意されていて、ユーザーは好みのものをダウンロードし、豆や水をセットして「brew」をタップすれば、後はAristがレシピに忠実に丁寧にいれてくれる。
丁寧に、というのはコーヒー豆を適当な大きさに挽くことから始まり、お湯の温度、たてるときの圧、そしてラテなどではミルクの泡立て方まで、コーヒーをたてる全過程できっちりと行われる。
■好みで調整、レシピ保存も
とは言え、レシピ通りの味を好むか好まないかは人によって異なる。そこでAristではユーザーが豆の量やお湯の温度をアプリ内でスライダーを動かして調整することも可能になっている。
そしてひとたび自分好みの味に出会えたら、ユーザーはそのレシピを保存すれば、次回も同じ味が楽しめる。プロがいれても同じ味をいつも出せるわけではなく、こうした点はマシーンの方が得意とするところだろう。
■自動洗浄機能も
また、Aristの賢いところは、ユーザーの好みを学習し、アプリが時として「ラテはいかが」などと提案してくれること。それから、マシーンに自動洗浄機能が備わっているのも便利だろう。
多忙な人は、夜寝る前にAristにコーヒー豆をいれ、カップをセットしておけば、翌朝ベッドの中からスマホで操作して起き出す前にコーヒーを用意することもできる。
コーヒー好きにはまさに夢のようなマシーンだが、現在、Kickstarterではプレオーダー価格より50ドル安い299ドルの出資で入手できる。
このプロジェクト、すでに多くの人を惹き付けていて、今月23日までまだ日を残しているにもかかわらず、すでに目標額12万ドルの3倍超を集め、商品化は確実になった。
世界中どこでも無料で発送してくれるので、コーヒー党の人は要チェックだ。Kickstarterキャンペーンは11月23日まで。
Arist/Kickstarter