青磁の陶芸品を公開
青磁は手にとって360度、さらには内底、底裏も見ることで、深く鑑賞できますが、貴重な作品をそのように扱うと、破損する危険があります。丸重屋は、このような危険を防ぎつつ作品を鑑賞する手段として、青磁作品のデジタルツインを公開しました。現在公開されているのは、香炉 ・花瓶 ・壺 ・盌(碗)・香炉の蓋など13点。実物の質感、色合いなどが再現されており、自由に回転させて各作品を楽しむことができます。
360度Art House MIURA(青磁作品)こちら
丸重屋について
丸重屋は、2023年4月にオープンする三浦小平二の私設ギャラリー「Art House MIURA」DX(デジタルトランスフォーメーション)化を担当しており、今回のデジタルツインは、同ギャラリーのグランドオープンに先駆けて公開された形です。同社は2000年に創業された、橋梁の点検技術など土木分野を主に手掛ける企業。現在は、DX化への取り組みを進めており、これらのテクノロジーを活用し、文化・芸術領域でのデジタルアーカイブ化などの事業展開も行っています。
紫綬褒章も受章
三浦小平二氏は、絵付けした青磁作品で知られる人物。1996年には紫綬褒章を受章し、1997年に青磁で、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。2000年に東京芸術大学名誉教授に就任。社団法人日本工芸会理事等も歴任し、次世代の指導教育に務めました(2006年逝去)。PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000114311.html
(文・S.Inosita)