女性の身体は繊細なもの。常日頃から運動するなどして健康増進には気をつけたいが、どうしても自分でトレーニングしにくい身体の場所もある。膀胱や子宮の働きに関係する骨盤底筋は、加齢や出産によって衰えていき、機能の低下によって、尿失禁をしやすくなったり、あるいは性交時の感覚も衰えてしまう。骨盤底筋を鍛えるトレーニング「ケーゲル体操」というものがあるものの、正しく鍛えられているのか、なかなか自分で把握するのは難しい。

本体はフレキシブルなゴム製

そこで、自分では鍛えにくいこの筋肉のトレーニング用に、身体活動トラッキングツール「Fitbit」のような、センサーを搭載したデバイスが開発された。それが「kGoal」で、ゴム製の本体と、スマートフォン向け専用アプリで動作する。

本体は柔らかいゴム製で、装着時にフィットしやすいよう設計されている。それを膣に挿入し、筋肉を使って締め付けるエクササイズをおこなう。センサーがリアルタイムでトラッキングしたデータはアプリに送られる。

フィードバックを随時モニター可能

ユーザーはどのエクササイズをおこない、どれくらいの時間トレーニングしたのかといったフィードバックを随時確認できる。また、ゲーム的要素を盛り込むことで、つい単調になりがちなエクササイズを楽しく実施できるようになっているという。

資金調達プラットフォームKickstarterで、目標額9万ドルを大幅に上回る26万ドルの資金を集めた「kGoal」。妊娠、出産する女性たちの健康づくりに役立ってくれるかもしれない。

kGoal