そしてこのほど、資金調達サイトKickstarterに登場したのは、思い描くデザインを木材やプラスティックに彫れるプリンター「Carvey」。ソフトウェアでデザインしたデータを元にドリルで立体的に彫り出すというものだ。
◆専用ソフトでデザインも
Carveyの見た目はやや大きめの電子レンジという感じ。カバーの中にドリルがあり、木材やプラスティックのほか、金属、コルクなどを彫る。サーキット版にも対応するので、エンジニアリングにも使える。
デザインは専用のソフトウェア「Easel(無料)」で。Easel内のライブラリーを活用してもいいし、どこからかインポートしてもいい。
ただし、Easelが現在2.5Dまでしか対応しておらず、フル3Dにしたいなら他のCADを使う必要がある。
◆ジュエリーや表札もハンドメイド!
Carveyでどんなものができるかというと、サイトを見るとシルバージュエリーやスピーカー、標識などの例が並ぶ。自分で好きな木材を買ってきて表札を彫る、という使い方もできそうだ
もちろん、こうしたプリンターは業務用としては従来からあるが、同様の機能を有したまま机の上に置けるサイズというのがCarveyの売りだ。
樹脂などを使ってオブジェを造り出す3Dプリンターとはまた違った楽しみがあるこのプリンターの需要は結構あるようで、Kickstarterでは目標額5万ドルを大幅に上回る65万ドル超が集まっている。
キャンペーンでは、現在の最安タイプは2399ドルから。個人ではなかなか手を出しづらい値段設定ではあるが、こうしたマシーンが学校や小規模のスタジオやラボなどにあったら創作の幅が広がりそうだ。
Carvey/Kickstarter