ONE LAB・CASE 渋谷では、相手が目の前にいるような感覚で対話ができるコミュニケーションツールとして、“いま、会いたい”を叶える部屋「会えルーム」を体験できます。日鉄興和不動産は、同ツールを幅広い層に体験してもらい、リアルな声を集めることで、今後の商品化に活かしていく方針です。
5つの要素で構成された部屋
会えルームは、「遠く離れた親しい人と五感を共有しながら、よりリアルにつながりたい。」という声をもとに開発されたコミュニケーションルームです。5つの要素からなり、リアルに近い環境で会話できるよう趣向が凝らされています。室内のテーブルにつくと、目の前に投影された等身大の相手と目線を合わせて会話ができます。また、自然な声量で会話ができるスピーカーとマイクによって、 まるで相手が目の前にいるかのようにおしゃべりできるといいます。
マイクを口元に近づけたり、音量を調整したりといった「冷める」体験をすることなく、相手を近くに感じながら会話できるでしょう。
さらに、視覚・聴覚だけでなく、同一の空間にいるような錯覚を覚える一つとして、嗅覚にもアプローチ。室内に設置されたアロマデュフューザーから放たれる香りで、同じ空間を共有している気分が味わえます。
そのほか、統一感のあるインテリアや同素材の椅子で、「居心地」も共有できるとのことです。
物理的な距離を乗り越える他サービス
物理的な距離をテクノロジーの力で解消しようとする試みは、他にもあります。日本のスタートアップ・tonari株式会社が開発した「tonari(トナリ)」です。等身大のスクリーンで2つの空間をつなぐコミュニケーションサービスで、スクリーン中央に埋め込んだ微小な高解像度カメラにより、対面相手と自然に目線が合う仕組み。3K・60fpsの画質で遅延も120ms以下に抑えており、対面と変わらないテンポで会話できます。
すでに、損保ジャパンやJR東日本などの大手企業が同サービスを導入しているほか、2022年11月には、シンガポールと東京のインキュベーション施設をつなぎ、物理的な距離を越える場の創出に一役買いました。
同社のインタビューはこちら。
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会えルーム
(文・Saki.A)