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Tech AIが異音検知!超音波による機器故障の早期発見に成功?DX効果も期待できるSOMPOグループの実験とは

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AIが異音検知!超音波による機器故障の早期発見に成功?DX効果も期待できるSOMPOグループの実験とは

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SOMPOリスクマネジメント株式会社は、下記の2企業とともに、最先端の音響センサーを活用した「音響診断AI化支援コンサルティング」を展開しています。

・日清紡ホールディングス株式会社の傘下である日清紡マイクロデバイス株式会社
・音響・音声技術を専門とするソフト開発会社である株式会社アニモ

「音響診断AI化コンサルティング」とは、音響データを収録してその音響特徴量を分析・可視化することで、人の聴覚に依存しない異音検知や設備予兆保全、検査業務の省人化などを可能にするサービスです。

超音波領域の音響データ収録実験

同社は、超音波領域までの幅広い周波数帯域の音の収録を可能とする「アコースティックセンサー」を活用した、超音波領域の音響データ収録実験を実施したと2023年1月6日に発表しました。

実験では、株式会社AQUAPASS(以下、AQUAPASS)が開発・販売している水と超音波を利用したクリーンな洗浄システム(以下、超音波水洗浄機)の音響データを収録・分析。

その結果、超音波水洗浄機の心臓部である装置の稼働状況および設備の変調を早期発見できる周波数帯域の音が収録できました。

音響診断AI化の可能性

今回の実験で、可聴域から超音波領域までをアコースティックセンサーで収録できることが確認され、またAI化に必要である音響的な特徴量を把握できることが証明されました。

今回の結果を踏まえ、AQUAPASSは当初の目的であるキャビテーション発生検知のみならず、メンテナンス前後における状態の変化、稼働中のモーターや超音波の把握などIoTを活用した遠隔監視などの検討を行う予定です。

【実験の詳細】

1.超音波洗浄槽ポンプ収録結果(左:ポンプ貼付、右:モーター貼付)・1,200Hzにピークがある。
・測定上限96,000Hz付近までの超音波帯域に、2,000Hz間隔のピーク(倍音)が僅かに現れる。

2.超音波洗浄槽収録結果(左:窓貼付 右:水槽ケース貼付)・12,500Hz間隔のピーク(倍音)がある。
・測定上限96,000Hzまでの超音波帯域を含む。

PR TIMES

(文・山内琉夢)

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