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Enterprise データ入力サービス「WOZE+」がダブルOCRと手入力で信頼精度99.999%を達成

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データ入力サービス「WOZE+」がダブルOCRと手入力で信頼精度99.999%を達成

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法人向けソフトウェアの開発や販売、自社ソフトウェアによるソリューションやサービス販売などを行う株式会社ハンモック(以下、ハンモック)のデータ入力業務の効率化をはかるサービスWOZE+の実証実験において、信頼精度99.999%を実現したことを発表しました。

この99.999%という信頼精度は、特許技術「マルチAI OCR」と人間であるオペレーターが連携することによって出た値です。データエントリー業界の標準信頼精度は99.97%であり、この数値を上回るものです。

実証実験をもとにしたソリューションであるWOZE+は、データ入力業務全体の工数を削減でき、2023年1月末に提供が開始される予定です。

今回の実証実験について


ハンモックは、日本年金機構のホームページで公開されている健康保険、厚生年金保険、被保険者報酬月額変更届、厚生年金保険、70歳以上被用者月額変更届のサンプルデータを基に独自で作ったテスト画像を対象帳票としてWOZE+の実証実験を行いました。

データ量は100,000項目以上、データ分布としては活字8割、手書き2割で、ハンモック社製AI OCRエンジンとフィーチャ社製AI OCRエンジンが利用され、実証実験の結果、以下の3つの処理により99.999%以上の信頼精度の実現を確認できたとハンモックは発表しています。

マルチAI OCRの活用


ハンモックが提供するWOZEは、様々な業務で必要となる書類をデータ化するサービスで、低価格かつ迅速なデータ化を提供できます。

WOZEではOCR(手書きや印刷された文字をイメージスキャナやデジタルカメラなどによって読み取り、コンピュータが利用できるデジタルの文字コードに変換する技術)と人による目視チェックを連携させたマルチAI OCRという独自の仕組みを採用しています。

マルチAI OCRについて特徴は以下の通りです。

  • 2つのAI OCRエンジンと1名のオペレーターの入力による3つの結果を比較処理

  • 演算や基礎になるデータであるマスタを利用することによる誤確定防止チェック処理

  • OCRエンジンの自信度チェック処理


WOZE+により、入力業務の効率化も確認、実証実験の結果から、人による修正が必要なデータは約22%で、オペレーター1名による全件入力分の100%と合わせると、122%となります。

オペレーター2名による入力と目検1名による作業量が300%であると仮定すると、「WOZE+」を利用した場合、約2.5倍の入力業務効率化が図れるものであるとハンモックは考えています。

このサービスにより、従来の手作業によるデータ入力に比べ、業務を大幅に効率化させることができます。

帳票種類を限定した運用から始めることができ、結果確認もすぐに行うことができるので安心して利用できるのも特徴の1つです。

WOZE+が作られた背景


ハンモックでは、データエントリー業務の効率化を支援するために、多くの人に「OCR」技術の導入を促してきました。

しかしながら「AI OCR」と呼ばれるより精度の高いOCRが登場しましたが、認識の精度は99.1%、データエントリー業界の標準信頼精度の99.7%には達していません。

99.1%という認識の精度は高いのではないかと感じる人もいるかもしれませんが、それでも100項目に1項目の間違いが生じることになり、間違いはデータ数が膨大になれば大きな問題になるとのこと。これを同社はダブルのOCR活用などで解決しようとしたわけです。

 

PR TIMES

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(文・川口祐司)

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