エンコーダ市場はIOTやICTの分野で驚異的な成長を続けており、2035年末までには「8億米ドル(日本円で約1000億円:執筆時点)もの収益をグローバルでもたらすと試算されています。
エンコーダが生む新たな価値
エンコーダICとは「移動量・方向や角度をセンサーで検出し、その情報を電気信号として出力する装置」です。身近なものとしては、自動車の衝突防止などの「安全性能」などで使用されるもので、人間で言えば、「五感」にあたる部分です。
「対象物との距離や進入スピード」をセンサーで感知し、それを数値化して、情報処理を行います。この情報を元に、安全性能を管理する機能やAIなどで適切な駆動をさせます。
自動車業界でも「自動運転」においての技術革新が急ピッチで進んでいますが、ここでもエンコーダは重要な役割を果たしています。
また、急速にガソリン車からの転換が進んでいるEVにおいても、モータ制御などで重要なモジュールの1つです。
昨今では、スマートウォッチなどのICT機器にも搭載されており、このような「オートメーション」「自動制御」の分野においては、もはや注目される市場となっています。
今後のエンコーダ市場について
KENNETH RESEARCH社のリサーチによれば、あらゆる分野のエンコーダIC市場において、成長傾向であることが把握できます。世界のエンコーダIC市場は、2022 年の時点でも「約4.5億米ドル(日本円で約590億円:執筆時点)」の収益を生み出しています。
この傾向は顕著で、主に「IoT デバイスの増加」が市場を牽引しており、製造業などにおけるオートメーション化なども促進されており、IoT市場も2020年の「9億米ドル(日本円で約1180億円:執筆時点)から2030年までに世界規模で「28億米ドル(日本円で約3668億円:執筆時点)以上」まで拡大していくと予想されています。
成長の要因としては「デジタルトランスフォーメーション(DX化)への移行」「IoT技術の医療分野における活用傾向」「産業界による自動化の潮流」「自動車産業のさらなる成長」などが挙げられています。
特に産業界における「手動制御から最先端の自動化へ」の流れは止められません。エンコーダICにおける「複雑」で且つ、「拡張性」のニーズは市場の成長をさらに促進するでしょう。
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世界的なDX推進の潮流として、AI技術や自動制御によるあらゆる分野でのオートメーション化が進んでいます。
その中でそのプラットフォームにおいて、インプットを担い、「目」であり「耳」となるエンコーダの存在はもはや必要不可欠な存在です。
コロナ禍においても、市場のニーズはさらに高まっており、更に需要は拡大するようです。
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(文・川口祐司)