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町工場の部品見積もりをDX、東大発ベンチャー匠技研工業

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東大発ベンチャー、株式会社LeadXは、2023年1月1日より、社名を「匠技研工業株式会社」に変更することを発表しました。

同社が提供する製造業向け見積支援システム「匠フォース」は、属人化やどんぶり勘定といった課題を抱える中小企業の部品見積もりを支援しています。

経営インパクトが大きい値決め

値決めは、中小部品メーカーの経営の根幹です。誤った値決めは赤字の原因となり、経営体力の乏しい中小企業にとって大きな痛手となります。

加えて、昨今の世界的な原材料費高騰によって、見積もりの難易度は飛躍的に上昇しており、熟練者の経験と勘に頼る方法から脱却し、より多くの情報に基づいた科学的なアプローチが求められています。

匠フォースは、経営的視点を取り入れながら、誰でも迅速に適切な値決めができるという、オールインワンの見積もり支援ソフトウェア。多品種少量生産の中小部品メーカーなどを対象ユーザーとしています。

部品見積もりは従来、図面やCAD(コンピュータ支援設計)を基に属人的に決められてきました。匠フォースは、各社のルールに基づいた見積もりの計算を可能にするほか、画像解析による類似図面の検索やリピート案件の判定などを通じて、合理的な値決めをおこなうことができます。

匠技研工業は、付加価値を適切に価格転嫁できるようにすることで、持続可能な経営を支援するとしています。

2022年9月には6000万円の資金調達

LeadX(現・匠技研工業)は2022年9月、匠フォースの正式リリースとともに、シードラウンドで6000万円の資金調達を発表。ジェネシア・ベンチャーズ、東京大学協創プラットフォーム開発(東大IPC)、個人投資家として八田新大氏の3者を引受先とし、調達資金は採用や開発力の強化に充てるとの見通しを明らかにしていました。

そんな同社の新社名「匠技研工業」には、“「匠」の「技」術を「研」究し、「工業」の世界に貢献する”という意味が込められています。

モノづくりの現場に宿る技術や経験知は、誇るべき日本の宝であるとし、ソフトウェアやテクノロジーを活用して、日本の基幹産業としての製造業発展に寄与していきたいとの方針を示しています。

PR TIMES(1)(2
匠フォース

(文・Saki.A)

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