2022年11月20日（日）からカタールで開催されている「2022 FIFAワールドカップ」。日本代表は23日（水）にドイツに勝利したものの、27日（日）にはコスタリカに破れ、今後の試合の行方が注目されています。

そんな中、株式会社JX通信社（以下、JX通信社）は、今回のサッカーワールドカップにあわせ、AIを活用した独自の数理モデルを構築。日本代表がグループリーグを突破できる確率を分析しました。

なお、全試合の情報やその集計、国ごとのシミュレーション結果は、JX通信社の特設サイト「2022サッカーW杯 勝敗確率＆優勝国 AIシミュレータ」にて無償提供しています。

グループリーグ突破確率は26.1%

JX通信社が開発したAIを利用したシミュレーションでは、日本対コスタリカ戦の日本の勝率が46.0%、日本がグループリーグを突破できる確率が70.8%という予想でした（日本時間2022年11月27日（日）12時時点）。

しかし、同日19時から行われたコスタリカ戦で日本代表が敗北したことで、グループリーグを突破できる確率は33.9%まで下落。スペイン対ドイツ戦で引き分けたことで、突破確率はさらに26.1%まで下落しました。

スペイン戦勝率は21.0%

日本はグループリーグ最終戦として2022年12月2日（金）にスペイン代表と対戦予定ですが、勝利できる確率は21.0%となっています。

日本のグループリーグ突破には、スペイン戦に勝利するか、引き分けた上で、同時に行われているドイツ対コスタリカ戦においてドイツが引き分け以上になることが必須とのこと。

なお、日本代表がグループリーグ突破を決めた場合、ベスト16で、グループF（べルギー、カナダ、モロッコ、クロアチアの4か国）の1位または2位のチームと対戦することになります。現時点ではグループFのうち、モロッコがグループリーグ突破の最有力候補（突破確率90.5%）です。

そのため、日本がベスト16への進出を決めた場合はモロッコとの対戦が有力となっており、日本にとってW杯最高成績となるベスト8への進出確率は10.3%となっています。

AIを活用した独自の数理モデルを構築

「勝敗確率＆優勝国AIシミュレータ」の提供にあたり、JX通信社は独自で過去のサッカーワールドカップにおける対戦成績、各国代表チームの能力に関する情報、直近の国際試合での対戦成績を収集。それらのデータをもとにして試合の勝敗を予測する数理モデルを構築しました。

今回のシミュレータでは、実際のサッカーワールドカップのプロセスに沿って対戦カードごとに各国の勝利確率を計算。その確率に応じて勝敗（グループリーグは引き分けも含む）を決定する一連の過程を1万回繰り返すことで、各国のラウンド16進出確率や優勝確率を求めています。

実際の試合結果を反映してシミュレーションを行うことで、大会期間中も毎日確率を更新しているとのことです。

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2022サッカーW杯 勝敗確率＆優勝国 AIシミュレータ

NewsDigest／JX通信社

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（文・Haruka Isobe）