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心地よい屋外環境を室内に再現する「そと部屋」の検証。ワーカーの集中力などの大幅向上を確認

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ACALL株式会社(以下、ACALL)と鹿島建設株式会社(以下、鹿島建設)は、屋外環境をオフィス内に再現する「そと部屋」を活用し、ワーカーの生産性などを検証する実証実験の結果を公開しました。

「そと部屋」とは?

鹿島建設が開発した「そと部屋」は、室内の光・音・風・香りなどを制御することで心地よい屋外環境を再現するシステムです。

緑やアクアリウムなどをバランス良く配置し、自然とのつながりを感じられる空間を演出できるのが特徴のひとつでしょう(バイオフィリックデザイン)。

また、空のように見える天井「スカイアピアー」も実装。開放感は高まりますが、屋外のようにパソコン画面が見えづらくなることはありません。

さらに、屋外の音風景を快適に制御してリアルタイムで室内へ取り込む「サウンドエアコン」も搭載。屋外の音風景が持つ本来の粗々しさは抑制しつつ、心地よい部分を強調することで、より快適な屋外との一体感を演出するといいます。

なお、「そと部屋」は大規模工事を必要としないためリニューアルにも対応でき、オーダーメイドも可能とのことです。

実証実験概要

今回の検証は、ACALL水道橋オフィス内にて「そと部屋」を設置する前後でワーカーの集中力などを比較検証。設置前となる1回目は12名、設置後となる2回目は14名の社員が、個人作業(30分)・対面打合せ(30分)・休憩(15分)などをおこないました。

その後、Webアンケートの結果とバイタルデータを測定する「myBeat」を活用した自律神経活動の測定結果を用いて、「そと部屋」設置がワーカーに与える影響を検証しています。

検証結果

Webアンケートの結果から、「そと部屋」設置後、集中力と知的生産性が大幅に向上することを確認。設置前後の回答を比較すると、“集中しやすい”と回答した人は17% から79%に、“知的生産性が上がる”と回答した人は25%から79%に増加したようです。

また、設置後のほうが開放感や自然を感じる割合が増加することや、疲労感・ストレス・眠気が減少することなどもWebアンケートからわかったといいます。

さらに、「そと部屋」がオフィス全体へ与える影響について訪ねたところ、モチベーション向上・コミュニケーション活性化・快適に感じるといった回答が半数以上を占めました。

myBeatを活用した自律神経活動の測定では、そと部屋環境においてリラックス時などに働く副交感神経が活性化するという結果を得ています。

これらの結果を踏まえ両社は、集中力と知的生産性が高まる環境要因として開放感や自然を感じる場所に関連があると考察。また、モチベーション向上などマインドへの影響もあると考えているようです。

PR TIMES
鹿島建設株式会社

(文・Higuchi)

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