走るほど賢くなるシステム
同社が開発するのは、AIを搭載した完全自動運転システム。AIによって“走れば走るほど賢くなる”システムです。また、マルチモーダル学習技術・自然言語処理技術を取り入れることで、より人間の判断・頭脳に近い自動運転システムの研究にも取り組んでいます。
なお、自動運転支援機能付き車両のほか、既存車両向けの自動運転化キットも開発中です。
システムの高品質化・高信頼化を図る
同社は今年4月、三井不動産株式会社が提供する柏の葉スマートシティ内の「KOIL TERRACE」に本社を移転。隣接するモビリティ検証フィールド「KOIL MOBILITY FIELD」などでの検証を重ねてきました。今回の実験では、千葉県柏市内の公道において自動運転走行を検証。自動運転システムのさらなる高品質化・高信頼化を図る構えです。
レベル5の完全自動運転車を目指す
ひと言で自動運転車と言っても、その機能・性能によりレベルが定義されています。たとえば、自動ブレーキなどの運転支援機能を搭載したレベル1~2、特定条件下(高速道路のみ・晴れのみなど)においてシステムによる自動運転が可能なレベル3~4といった分類です。
同社が目指すのは、レベル5。特定条件はなく、すべての運転をシステムが実施する完全自動運転車です。
この車両の商用化を目指し、7月にはシードラウンドで10億円の資金調達を実施。今回の公道における実証実験は、完全自動運転車実現への大きな一歩となりそうです。
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国土交通省
(文・Higuchi)