そんな人におすすめなのが、バーチャル空間上の水族館「VR京急油壺マリンパーク」。インターネット上に無料で公開されており、 パソコン・スマートフォン・ヘッドマウントディスプレイなどのデバイスから自由にアクセスできます。
水槽や展示、ショーが楽しめる
VR京急油壺マリンパークは、2021年9月に営業を終了した神奈川県三浦市の水族館「京急油壺マリンパーク」をバーチャル空間上に移転したもの。3つのバーチャル空間で構築されており、建物や展示物のほか、貴重な資料を公開しています。「魚の国」では当時展示されていた水槽や、世界的に珍しい巨大サメ「メガマウス」の剥製標本の3Dモデルを展示。
イルカやアシカのショーをしていた劇場をバーチャル化した「VR屋内大海洋劇場ファンタジアム」では、京急油壺マリンパークの最終日に公演したショー動画を公開しています。
想い出館は、建設当時の貴重なアルバム資料や過去のパンフレットなどのアートワークを展示している空間。京急油壺マリンパークの歴史や思い出を追体験することができます。
水族館の歴史をデジタルアーカイブ
京急油壺マリンパークは1968年に、当時「さかな博士」と多くの人々から慕われていた魚類学の権威である末廣恭雄氏による構想のもと開館しましたが、2021年9月に営業を終了。53年の歴史ある建物と展示、来場者の想い出、施設の歴史をデジタル空間に再構築・保存することを目的として、VR京急油壺マリンパークのプロジェクトが開始しました。
VR京急油壺マリンパークを公開することにより、これまでアクセスが難しかった地域の子どもがバーチャル遠足で利用したり、身体が不自由な人が気軽に訪れたりすることが可能になります。
VR京急油壺マリンパークを体験してみた
実際にVR京急油壺マリンパークをPCで体験してみました。魚の国エリアに入ると、まずムカシオオホホジロザメの顎歯がお出迎え。同エリア内には、タコ、サメ、クラゲをはじめ、さまざまな魚の水槽が並んでおり、解説パネルとともに海の生き物たちを観察できます。
VR屋内大海洋劇場ファンタジアムでは、ショー動画を鑑賞。戦国時代を舞台とした物語のなかで、アシカやペンギン、イルカたちの力強いパフォーマンスを楽しめました。
VR空間への入場は無料なので、自宅で水族館を楽しみたい人は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
PR TIMES
VR京急油壺マリンパーク
(文・Haruka Isobe)