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車窓に映像投影で「動く会議室」化。名古屋市で自動運転車の実証実験開始

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愛知県は、2016年度より自動運転の実証実験を重ね、ビジネスモデル構築と社会実装を進めています。今年度は、実運行において実現可能かつ持続可能なビジネスモデルの構築を目指して検証を実施する構えです。

そしてこのたび、名古屋市内において自動運転車のビジネスにおける活用法を検証する実証実験を実施すると発表しました。

使用車両は、EV「アルマ」

同実験は、WILLER株式会社を幹事会社とする7社・1大学のグループにより実施されます。日程は、9月1日(木)~30日(金)の火・水・木・金曜日です(祝日および20日は除く)。

使用する車両は、運転席・ハンドル・アクセルおよびブレーキペダルのないEV「アルマ」。3Dマップと衛星測位システムで自己位置を把握しながら、センサーによる障害物検知や自動減速・停止などの機能で自動走行します。

なお、手動運転モードにするとゲーム機のコントローラーで運転可能です。

窓への映像投影で“動く会議室”のように

先述の通り、同実験の大きな目的は自動運転車のビジネスにおける活用法の検証。そのために、車内の窓ガラスに特殊フィルムを貼り、窓に映像を投影できる“動く会議室”をコンセプトとした車内空間を作りました。

この車内で企業ごとのブレインストーミングやオンラインミーティングなどを実施することで、自動運転車の移動時間に付加価値を与え、イノベーションへつなげられるかを検証するとのことです。

なお、この車内空間の活用方法を提案し、検証すべく試乗する企業を募集中。8月23日時点では、都市工学とデータサイエンスをかけ合わせてオペレーションに落とし込むノウハウを有するscheme verge株式会社などの参画が決定しているようです。

全長約3.6kmのルート、オンデマンド運行も

愛知県は、将来的に自動運転車で名古屋駅とSTATION Ai(鶴舞)を結ぶことを目指しています。今回は、利用者が名古屋中心部への立ち寄りやすく比較的交通量が少ない、三蔵通を中心とした全長約3.6kmのルートを設定しました。

検証開始からしばらくは、県知事・報道関係者・実証実験関係者のみ試乗可能となり、13日以降は配車アプリを活用したオンデマンド運行でビジネス利用関係者に限り試乗できます。

なお、実験の目的がビジネスにおける活用検証のため一般向けの試乗はありません。

PR TIMES
愛知県

(文・Higuchi)

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