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トヨタ、カラフルな太陽電池をSHIBUYA109店頭に展示。景観を損なわないエネルギー発電を

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太陽電池の多くは黒色や紫色などの色をしているため、「周囲の景観に合わない」といった理由から、なかなか設置されないという課題があるといいます。

そこでトヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社(以下、NPAC)と共同で、太陽電池向け加飾フィルム(以下、加飾フィルム)を開発。

実証実験として、2022年8月24日(水)~26日(金)の期間、SHIBUYA109店頭イベントスペースにて、加飾フィルムで彩られた太陽電池を展示します。

サステナブルな実験として“発電する広告”を設置

今回の実証実験は、加飾フィルムの技術を通して、SDGs貢献につながるトヨタの取り組みを伝えることを目的としています。

実験では「トヨタのサステナビリティ実験 #発電中を広告中」の文字を掲げた、加飾フィルムで彩られた太陽電池を設置し、景観に溶け込みながら発電できるかを実証。

発電した電気で扇風機を動かすことで、発電の“見える化”を図ります。

クルマづくりのノウハウを生かしたフィルム

実験で使用する加飾フィルムは、太陽電池をカラフルに彩る太陽電池向けのフィルム。

通常、太陽電池をフィルムで覆うと太陽光が透過せず発電しなくなります。そこでトヨタとNPACは、加飾フィルムに自動車塗装のインク技術を応用。

太陽光の大部分を透過することが可能になり、太陽電池の発電量を大幅に損なうことなく、ピンク・ブルー・グリーンなどのカラフルな色で太陽電池を加飾できるようになりました。

将来は、衣類やかばんにも活用

迷彩柄の加飾フィルム(左)、アウトドアグッズの試作品(右)



加飾フィルムは、幅広い色のバリエーションを持つため、周辺環境と調和した色や意匠性を再現することが可能です。

たとえば、軽量な太陽電池に加飾フィルムを装着すれば、店舗や家屋壁面やモビリティの外板などに活用できます。

また、シート状の太陽電池に装着すれば、いままで太陽電池を設置できなかった衣類やかばん、アウトドアグッズへの搭載も実現するとのこと。ファッションに溶け込む太陽電池を身に着けて、歩きながら発電する未来はそう遠くないかもしれません。

PR TIMES(1)(2
トヨタのサステナビリティ実験サイト
日本ペイントホールディングス ニュースリリース

(文・Haruka Isobe)

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