そんななか、株式会社カインズ(以下、カインズ)は、デジタル技術を活用し、レジを通らずに買い物できる店舗「CAINZ Mobile Store」を埼玉県のカインズ本社1階ロビーに設置。2022年9月1日(木)より実証実験を開始します。
なお、同店舗の利用はカインズの従業員限定となっていますが、実証実験の結果を踏まえて今後の展開を検討する予定です。
店舗出口から出ると決済が完了
カインズが埼玉県本庄市の本社に設置した「CAINZ Mobile Store」は、会計時のわずらわしさをなくし、スピーディーに買い物を楽しめる、レジのない無人店舗。店舗入り口にあるゲートに専用アプリのQRコードをかざして入店し、買い物をした後、店舗出口から出ると決済が完了します。
CAINZ Mobile Storeでは、店内上部に設置されたカメラが来店者の動きを認識するほか、手に取った商品を判断。来店者が入店時に読み取ったアプリで自動的に決済します。
同店舗の設置により、来店者は買い物にかかる時間を短縮できるほか、非接触で買い物を楽しめるとのこと。一方、店舗側は、省人化による効率向上を期待できるといいます。
来店者の行動をリアルタイムで追跡
CAINZ Mobile Storeでは、米国AiFi社が提供する無人店舗ソリューションを使用しています。同ソリューションは、複雑なAIシステムと最先端のコンピューターヴィジョンのアルゴリズムを基盤にしたテクノロジー。
店内の人々の行動をリアルタイムで追跡し、どのような製品が手に取られ、再び棚に戻されるかをチェックできるほか、来店者の入退店を記録できるといいます。
過去には案内ロボット・AIカフェロボットを設置
カインズは、これまでにも案内ロボットやAIカフェロボットなど、テクノロジーを活用した取り組みをおこなってきました。2020年11月には、当時グランドオープンした朝霞店に案内ロボットを試験導入。
来店者がロボット上部に設置しているタッチパネルで、商品を選ぶと、その商品が並んでいる棚の前までロボットが案内しました。
2022年3月には、株式会社New Innovationsと協働し、カインズなめがわモール店、カインズ青梅インター店にAIカフェロボット「root C」を設置。
root Cのアプリで利用者からの注文を受け、利用者が来店する時刻に合わせてスペシャルティコーヒーを対人非接触で提供しました。
PR TIMES(1)(2)(3)
(文・Haruka Isobe)