何千回ものシュミレーション
カプセルは、何千回ものデジタル上での仮想飛行試験、シミュレーション、解析をもとに、デザインされました。水しぶきを軽減する設計で、穏やかで安全な着水を実現。宇宙飛行士のヘルメットに似た反射コーティングを施した窓とセンターセクションにより、日射取得を抑えることにも成功しました。また、熱制御システムによって、カプセル内部を快適な温度に保ちます。
Space Perspectiveは、圧力、温度、構造工学といった宇宙旅行の特殊な要求をシームレスに融合し、心地よいユーザー体験の提供を可能にしたと謳っています。
ラグジュアリーな内装
すでに発表されている旅行カプセルの内装も紹介しましょう。高級ホテルをイメージさせる豪華なラウンジでは、リクライニングシートで足を伸ばしながら快適に過ごすことができます。周囲は360度窓で覆われていて、どこからでも青い地球が眺められるデザインに。
ラウンジ内のトイレにも巨大な窓が設置されており、トイレに行っている間も絶景を見逃さないように設計されているそうです。
サービスインは2年後
Spaceship Neptuneで行くことができるのは、高度3万メートル。厳密にいうと成層圏ですが、それでも十分地球を俯瞰できる高度とのことです。内装と外装が発表され、いよいよ「気球で宇宙」の旅が現実味を帯びてきました。Space Perspectiveによると、2024年末には商業飛行が予定されていて、現在2025年以降の予約を受付中。
チケットの価格は1人あたり12万5000ドル(約1680万円)です。
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(文・K.Taichi)