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Enterprise デジタルアートとセンサー活用でリハビリを楽しく。ゲーム風リハビリツールの挑戦

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デジタルアートとセンサー活用でリハビリを楽しく。ゲーム風リハビリツールの挑戦

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テクノロジーを活用したリハビリテーションツール「Digital Interactive Rehabilitation System (デジリハ)」を開発する株式会社デジリハは、シードラウンドで第三者割当増資および融資により7200万円の資金調達を実施しました。

すべての人がリハビリをより楽しく効果的におこなえることを目指し、サービスの開発強化を進める方針です。

体の動きに合わせてデジタルアートが動く

デジリハは、普段のリハビリと併用して使うことができる、デジタルアートとセンサーを活用したリハビリツール。

ウェアラブルデバイスなどを装着したユーザーが体を動かすと、動物や電車、宝石などのデジタルアートが飛び出したり、動いたりします。ゲーム感覚で楽しみながら、さまざまな部位のリハビリをおこなうことが可能です。

デジリハでは、計30のアプリ(コンテンツ)を提供。たとえば、「びしゃびしゃパニック」というアプリは、バンド型のセンサーを装着したユーザーが手や腕、足を動かすと、デジタル水鉄砲が連動し、町の人をびしゃびしゃにします。

同アプリでは、肩関節や肘、手首などのリハビリができるそうです。

専門資格をもったスタッフが開発監修

提供するアプリは、作業療法士や理学療法士などのリハビリの専門資格をもったスタッフが監修し、リハビリに有効な動きにつながるようデザインしています。

リハビリをしている病児や障がい児らとともに企画を考えたり、プロトタイプを制作したりといった活動もおこなっているとのこと。

なお、デジリハでは、光過敏性発作(光を要因としたてんかん発作)へのリスク対策として、ケンブリッジリサーチシステム社のハーディングFPAによるチェックで合格したアプリのみを提供しています。

リハビリをゲームのように楽しく

デジリハは今後、心身機能の発達段階に沿ったコンテンツや、さまざまな身体特性のユーザーにフィットするオリジナルセンサーの開発、障がい児の活動を定量化・可視化することのできるデータベースとAIモデルの構築が必要であるとし、そのための開発資金として資金調達を実施。

デジリハ代表取締役・岡勇樹氏は、「データベースを構築し情報を統合することで疾患や障害別の特徴が抽出できたり、微細な身体動作を検知できるセンサーを開発することで今まで主体的に遊びに加われなかった人たちが熱狂できたり、オンラインで対戦や共創できるシステムを作る事で新たなコミュニティまで生み出すことができます」と話します。

デジタルアートを触るために、手を伸ばしたり、追いかけたり……。エンタメの要素を加えることで、楽しみながらリハビリができる世界をめざすデジリハ社。今後の挑戦に注目です。

PR TIMES
デジリハ

(文・Saki Amano)

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