カルフォルニア拠点のスタートアップが開発した「Seek Thermal」は、その最たるものといえそうだ。スマートフォンのコネクタに差し込むと、スマホを赤外線カメラに早変わりさせるという、スマホのカメラ機能を飛躍的に拡大させるものとなっている。
Seek Thermalはセンサーなどを備えた小型の特殊レンズと、専用のアプリがセット。レンズをスマホのコネクタに差し込み、アプリを立ち上げると、スマホの画面に被写体の温度分布が表示される。
主な用途としては、セキュリティー面での使用が挙げられる。この赤外線カメラを向けることで、暗闇でも不審者等が潜んでいないか、室内に不審な足跡などがないかをチェックできる。
また、部屋を映し出して外部から室内に冷気が入ってくる箇所を特定する、パイプなどをとらえて詰まっていないかどうかをチェックするといった使い方も出来る。
似たようなガジェットに、以前紹介したスマホケースタイプの「FLIR ONE」がある。機能はほぼ一緒だが、最大の違いは価格かもしれない。
FLIR ONEは350ドルなのに対し、Seek Thermalは199ドル。この手のガジェットとしてはかなり手頃感のある設定と言ってもいいだろう。
iOS、Androidそれぞれに対応したタイプが用意されているのも、幅広いユーザーを呼びそうだ。
Seek Thermal