VRシアター、カフェ、ショップを展開
同施設の目玉は、専属ナビゲーターが高野山の魅力を解説するVRシアターでしょう。250インチの大スクリーン・高輝度プロジェクタ―・7.1chサラウンドがそろった環境で、ナビゲーターがコントローラーを操作してVRコンテンツ内を自由に移動しながら文化財の魅力を伝えます。また、猿田彦珈琲プロデュースのスペシャルティコーヒーや地元の食を提供するカフェ「高野山 café雫」、“高野山ブレンド”や“高野山 精進カレー”など地域事業者による高野山ならではのお土産が買えるミュージアムショップも要チェックです。
凸版のVRコンテンツ上演、500倍以上の拡大鑑賞も
VRシアターでは、凸版印刷株式会社(以下、凸版印刷)が高野山真言宗総本山金剛峯寺の協力を得て制作したVRコンテンツ「高野山 壇上伽藍―地上の曼荼羅―」を上演。同コンテンツは、凸版印刷が重要文化財「両部大曼荼羅(りょうぶだいまんだらず)」の復元再生プロジェクトにおいて「想定色平成再生版曼荼羅図」を制作した際に取得したデジタルデータと、壇上伽藍全体の空間と建造物などのデジタルデータを用いて開発されました。
壇上伽藍の全域や建造物内部を自由に見て回ったり、曼荼羅に描かれた肉眼では見ることが困難な微細な絵柄を面積比で500倍以上に拡大しながら鑑賞したりできるのが特徴です。なお同コンテンツは、2021年11月に同VRシアターのプレオープンで初公開されています。
VRコンテンツに新機能、スマホと連動したツアーなど
グランドオープンに合わせ、VRコンテンツをアップデートしました。そのひとつが、スマートフォンと連動したVRツアー。来場者はスマートフォンで専用Webサイトにアクセスすると、鑑賞前の予備情報とアンケートを確認できます。アンケートで好みの観光スタイルを回答すると、約17分間の本編上演後に最も多かった観光スタイルに合わせたVRツアーが展開されるようです。
また、持ち帰り可能な2つのスマートフォン向けコンテンツも追加。スマートフォンのスクロール操作のみで閲覧できる壇上伽藍見学時のサポートツール「壇上伽藍ビジュアルガイド」と、高野山の文化を未来へつなげる人々のインタビュー記事を紹介するサイト「TAKS」を提供します。
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「高野山デジタルミュージアム」公式サイト
(文・Higuchi)