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Mobile パーソナライズの「iOS 16」に、生産性アップの「iPadOS 16」。ベータ版を試してみた

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パーソナライズの「iOS 16」に、生産性アップの「iPadOS 16」。ベータ版を試してみた

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アップルは、7月からiOS 16やiPadOS 16のパブリックベータ版を配信しています。パブリックベータとは、一般公開している完成前のバージョンのこと。バグの修正などを目的としており、9月の配信前にテスト的に利用できます。

一般のユーザーもアップルのサイトでApple IDを登録するだけで、簡単にインストール可能。正式版ではないため、重要なデータが入っている端末に入れるのには適していませんが、一足先に新OSを体感するにはうってつけです。

iOS 16やiPadOS 16のパブリックベータ版が公開された


ここでは、そんなパブリックベータ版を使い、注目の機能を紹介していきます。ちなみに、パブリックベータ版はあくまで検証目的で公開されているもので、スクリーンショットなどの公開は利用規約で禁止されているので注意が必要です。

今回は、取材に基づく許可を元に、パブリックベータ版の画面を掲載しています。

カスタマイズ可能なロック画面

iOS 16で大きく変わるのが、ロック画面です。これまでのロック画面は、画像の変更程度しかできませんでしたが、iOS 16では多彩なカスタマイズが可能になります。

撮った写真にフィルターをかけたり、時計のフォントやカラーリングを変更したりと、パーソナライズ化が可能なのが最大の特徴。ロック画面は複数作成できるため、iPhoneの利用シーンに合わせて変更することもできます。

ロック画面の時計は、フォントや色味を変更できる


また、複数作成しておいたロック画面を、集中モードのモードに合わせて変更する機能も搭載。これを利用すると、たとえば仕事中は無難なグラフィックを使った壁紙が、プライベートのときにはペットや子どもなど、自分が大切にしている写真が自動で表示されます。

ロック画面の写真が変われば、集中モードがどのシーンになっているかが一目瞭然。1台のiPhoneを仕事とプライベートで使い分けている人には、うってつけの機能と言えます。

カスタマイズしたロック画面は複数用意しておくことが可能。フリックだけで簡単に切り替えられる


集中モードのモードに連動させて、ロック画面を自動で切り替えることも可能だ



ロック画面には、壁紙だけでなく、ウィジェットを配置することもできます。ウィジェットは、Apple Watchのコンプリケーションのような小型の形状ですが、アクティビティの進捗状況や株価、天気などが、画面のロックを解除することなく把握できて便利です。

それぞれのウィジェットをタップしてロックを解除すれば、ホーム画面を経由せずにダイレクトでアプリを開くことが可能。よく使うアプリが対応していれば、操作を簡略化できます。

ロック画面に対応したウィジェットも登場。情報がここを見るだけで分かるほか、アプリもワンタッチで起動できる


ロック画面以外の見どころ

大きく変わったロック画面ですが、それ以外にも見どころはあります。

1つが、写真の切り抜き機能。対象となるiPhoneは、iPhone XS以降に限定されていますが、AIを活用して、ワンタッチで人物や物を背景から分離することができるようになりました。切り抜いた写真は、ドラッグしてそのままメールやメモなどのアプリに貼り付けることができます。

写真アプリが写真の切り抜きに対応。人や物をワンタッチで切り取ることが可能になった


また、メッセージの取り消しもできるようになりました。iMessageでうっかり間違って送ってしまったメッセージを、後から削除することが可能に。取り消したメッセージは、相手の端末からも消えるため、安心です。

送る相手が違っていたり、誤字が目立ったりするようなときに、活用できる機能。取り消しは最大15分間有効です。

間違って送ってしまったメッセージは、15分以内なら取り消せる


注目の新機能「ステージマネージャー」

パーソナライズやAI活用がアップデートの中心だったiOS 16に対し、iPadOS 16の目玉は、よりPCライクなユーザーインターフェイスを導入するところにあります。それが、「ステージマネージャー」と呼ばれる機能です。

この機能をオンにすると、起動したアプリがあたかもPCのウィンドウのように表示され、サイズを自由に変更できるようになります。複数アプリを同時に開いたときには、マルチウィンドウのような形で表示されます。

目玉と言える新機能のステージマネージャー。ウィンドウサイズを自由に変更できる


これまでのiPadOSも、画面を分割して2つのアプリを同時に表示したり、メインで使用しているアプリの上に縦長のアプリをかぶせるように配置したりといったことはできましたが、ウィンドウを複数開いてサイズを自由に変えられるPCと比べると自由度が低かったのは事実。

ステージマネージャーの導入により、iPadをより生産的なデバイスとして利用できるようになります。

最大4つまで、アプリのウィンドウを同時に表示できる。あたかもPCのユーザーインターフェイスのようだ


ただし、この機能は処理能力を要するため、利用できるiPadには制約があります。具体的には、「M1チップ」の搭載が必須条件。11インチおよび12.9インチの「iPad Pro」に加えて、3月に発売された「iPad Air」の計3モデルでしか利用ができません。

M1チップはアップルがMac用に開発したチップセットですが、徐々にiPadにも広がりを見せています。ステージマネージャーが利用できることで、その価値が高まった印象を受けます。

対応するiPadはM1搭載のデバイスに限定される。写真は2022年3月に発売されたiPad Air


マルチウィンドウ環境も構築可能に

また、iPadを外部ディスプレイに接続して、マルチウィンドウ環境を構築できるようになりました。

これまでもミラーリングでiPadで表示した画面をそのまま外部ディスプレイに映し出すことはできましたが、今回のアップデートでサブディスプレイとしての活用が可能に。ステージマネージャーで複数のアプリを起動した画面を外部ディスプレイにも表示でき、ファイルをiPad側の画面とドラッグ&ドロップで移動させるようなこともできます。

一方で、iOS 16のようなロック画面の導入は見送られています。よりパーソナライズが可能になるiOS 16に対し、iPadOS 16は生産性を高める形で進化していると言えるでしょう。

元々は同じiOSだったiPhoneとiPadですが、2019年にiPadOSが導入されて以降、デバイスとしての方向性の違いが徐々に明確になってきています。iOS 16とiPadOS 16では、その差別化がさらに進んでいることがうかがえました。

(文・石野純也)

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