しかし、無人精算機を設置している無人駐車場の場合、精算機にあるインターホンからサポートセンターに連絡し、精算機のカメラ越しに障害者手帳を掲示する必要があるようです。
こうした課題を受け、株式会社ミライロ(以下、ミライロ社)は、デジタル障害者手帳「ミライロID」にてQRコードのスキャン機能を実装。
アマノマネジメントサービス株式会社(以下、アマノマネジメントサービス)が提供する駐車場精算機と連携し、8月3日(水)より広島市市営駐車場にてサービス提供を開始します。
QRコードのスキャン機能を追加
ミライロIDは、障害者手帳を所有している人を対象としたスマートフォン用アプリ。ユーザーは、障害者手帳の情報、福祉機器の仕様、求めるサポートの内容などをミライロIDに登録できます。公共機関や商業施設など、ミライロIDを本人確認書類として認めている事業者において、障害者手帳の代わりに活用することで、割引を受けることが可能です。
そんなミライロIDに今回、QRコードのスキャン機能が登場。QRコードのスキャン機能を活用することで、ミライロIDから連携先サービスに、障害者手帳の情報が提供されます。
これにより、障害者手帳を提示しなくても、障がい者割引の適用を受けることができるようになるとのこと。障がいのある人の利便性向上と事業者の負担軽減に加え、感染症対策にもつながります。
広島市市営駐車場にて活用
このたび、ミライロ社はQRコードのスキャン機能と、アマノマネジメントサービスが運営する駐車場精算機を連携。2022年8月3日(水)から、アマノマネジメントサービスが指定管理者として運営する広島市市営駐車場にて、QRコードのスキャン機能のサービスを提供します。
利用フローは、駐車場料金の精算時、精算機に貼付されてあるQRコードを読み取り、後はスマートフォン画面の案内に沿って精算をおこなうというもの。
なお、利用の際はあらかじめミライロIDアプリに障害者手帳を登録する必要があります。
幅広い業界での導入を目指して
これまで、障がい者手帳を持つ人のなかには、駐車場にて「受付時間外で係員がその場にいない」「対応してもらえるまでに時間がかかってしまう」といった理由から、障がい者割引を断念する人もいたようです。しかし、ミライロIDにQRコードのスキャン機能を実装したことにより、無人でも障がい者割引を適用できる仕組みが実現しました。
ミライロ社は今後、鉄道やレジャー施設にある券売機など、幅広い業界での導入を目指し、障がいのある人とその周囲にいる家族や友人の外出促進と消費機会の拡大を実現する方針です。
PR TIMES
ミライロID
(文・Haruka Isobe)