ビーコンというとアップル社のiBeaconが知られているが、ビーコン・デバイスを複数箇所の壁に取りつけることで、部屋の中の正確な位置情報を把握し、さらには端末に各種情報を届けることが可能になる。
■一般ユーザーの端末に反応
実際に、どんな使い方が想定されるかというと、例えば展示会の作品を解説するアプリをつくることができる。アプリをダウンロードした来場者のスマートフォンがビーコンに反応し、それぞれがスマホで解説を聞く、ということも可能になる。
しかも、位置情報を使って来場者の動きを追っているので、アプリは目の前にある作品の解説をタイムリーに流し、的確な順路案内にも役立つ。
■情報の自動配信ツールに
こうしたサービスは、展示会だけでなくさまざまな屋内イベントでも活用でき、デパートで売り場や商品ごとにオトクなセール情報などを買い物客に自動配信するといったことも可能だ。
今回、開発者向けキットがリリースされたことで、小規模の企業やスタートアップでもこの技術を使ったサービスの開発に道が開ける。
スマホはいま、凄まじいスピードでユーザーを増やしている。今後は多くのスマホユーザーがこのビーコンで情報をタイムリーに受け取る場面が増えてくることが予想される。
ちなみに、サイトではビーコン・デバイス3個セットが99ドルで購入できるようだ。
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