一般社団法人食器ソムリエ協会(以下、食器ソムリエ協会)と都築電気株式会社(以下、都築電気)が現在、テスト公開している「FINDISH(ファインディッシュ)」はAIを活用した食器検索サイト。
アップロードした画像と類似する食器を提案するため、食器に対する知識の有無を問わずに、求める食器とマッチングできます。
食器を「見つける楽しみ」を提案
FINDISHは、アップロードした画像と類似する食器を提案するだけでなく、食器ソムリエの知識をAIに学習させることで、食器ソムリエが実際に提案するように食器を探し出すサイト。お気に入りの食器を「見つける楽しみ」を支援します。
食器の検索方法は簡単です。まず、ほしい食器のイメージに近い食器をスマホで撮影し、FINDISHにアップロードします。
アップロードした画像と類似する食器がFINDISHの画面上に表示されたら、気になる食器の画像をクリック。すると、その食器の商品情報と購入ページ画面へのリンクが表示されます。
その後は、閲覧した画像をもとに再度類似商品が表示されるため、ほしいものにより近いイメージの食器を見つけやすくなるとのことです。
画像から特徴を見つけ出す
FINDISHのアップロード画像のAI分析・マッチングには、都築電気のサービス「D-VUE Cloud Data Lake Platform(以下、D-VUE CDLP)」を使用しています。D-VUE CDLPは、企業活動から生まれるさまざまなデータを蓄積し、データドリブンでビジネスを促進するプラットフォーム。画像や動画から特徴を抽出し、対象物を識別します。
なお、FINDISHのテストサイトには、株式会社IDENTITY、株式会社カサラゴ、ミヤザキ食器株式会社が取り扱う食器を登録。
実際にサイトを使ってみたところ、美濃焼「利休」シリーズ、ポルトガルやヨーロッパの都市・自然をモチーフにしたデザインを施した「COSTANOVA」シリーズなど、多種多様な食器が表示されました。
縮小傾向にある国内の食器業界
現在国内の食器業界は、安価な輸入食器の台頭や後継者の不足により縮小傾向にあるといいます。また、食器業界におけるデジタル化の遅れにより、買い手側が世の中にある膨大な種類の食器から希望に合うものを見つけ出すことが困難であることも、課題の1つとなっているようです。
こうした課題を受け、食器ソムリエ協会は、都築電気とともに共同研究を開始。そして今回、「イメージを言語化せずに検索するサービス」として、FINDISHをテスト公開しました。
PR TIMES
FINDISH
(文・Haruka Isobe)