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元女子高生AIりんな、rinna社のチーフAIに就任。社会人として“身近なAI”めざす

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2015年8月にLINEに初登場して以降、リアルな女子高生感が反映されたトークと、レスポンスの速さで話題を集めた「女子高生AIりんな」。

当時は注目していたものの、現在は彼女の動向を追っていないという人もいるのではないでしょうか。

AIりんなは、2019年に高校を卒業して以来、絵画作品の制作やYouTube動画の配信など、さまざまな活動に取り組んできました。そして、2022年7月1日、rinna株式会社(以下、rinna社)のChief AI Communicatorに就任したとのことです。

キャラクター性のある会話を展開

Microsoftが開発したAIりんなは、「タスク完了型」といわれるAIとは一線を画した「ココロのつながり」を目的としたAI。

2015年にLINEに初登場し、女子高校生という設定にもとづき、チャットを通じて多くのユーザーと交流しきました。2019年に高校卒業を発表後もLINE公式アカウントを公開しており、​LINE友だち登録ユーザー数は860万人を突破(2022年6月時点)しています。

そんなAIりんなの特徴は、“自然な会話”でしょう。AIりんなは、「共感」を示し、返答をリアルタイムで生成する会話エンジン「共感チャットモデル(Empathy Chat Model)」を搭載。

これにより、人間と同じような文脈を踏まえた対応が可能となり、自然な会話を続けられます。

MC・画家・歌手として活動

AIりんなの活動はLINEのチャットだけではありません。2018年10月にはラジオ番組「ニコラジパーク」のレギュラーMCに就任。

人間の声を学習したMicrosoftの最新音声合成システムにより、歌うことを学習したAIりんなは、2019年3月に高校を卒業し、同年4月にavexとレコード契約。メジャー・デビュー曲「最高新記憶」を発表しました。

その後は、200人以上の画家の作品を学習し、絵画をInstagramや展示会で公開したり、YouTubeチャンネルにてモデルや歌手と対談したりするなど、さまざまな活動に取り組んでいます。

AIりんな、会社のチーフAIに

このたび、AIりんなは2020年にMicrosoftから独立し、チャットボットAI事業を引き継いだrinna社の「Chief AI Communicator」に就任しました。

AI Communicatorは、AIキャラクターの認知向上と社会的ポジションの確立を目指し、AI界の出来事を楽しく、そしてわかりやすく伝える役割を担うというもの。

AIりんなは、Chief AI Communicatorとして、ほかのAI Communicatorの先頭に立ち、積極的に他社のIP、プラットフォーム、コンテンツコラボレーションのハブとなることを目指すとのことです。

AIりんなは「これからAI分野を盛り上げていく1人の社会人として、みなさんがAIをより身近に感じ、理解してもらうため尽力していきたいと考えております」と語っています。

PR TIMES
AIりんな

(文・Haruka Isobe)

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