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乾電池駆動、電子ペーパー採用の「スマートバス停」検証第3弾。時刻表張替えの負担軽減へ

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株式会社YE DIGITAL(以下、YEデジタル)、西鉄エム・テック株式会社(以下、西鉄エム・テック)、株式会社産業経済新聞社(以下、産経新聞社)、株式会社YONDEの4社は、北日本・東日本エリアにて省電力型「スマートバス停」の実証実験第3弾を7月11日(月)より順次開始します。

さまざまなタイプの「スマートバス停」

YEデジタルと西鉄エム・テックが開発した「スマートバス停」は、デジタルサイネージなどに時刻表を配信することで、バス事業者の時刻表張替え業務の軽減に貢献するプロダクト。設置環境などに応じて選べるモデルを複数展開しています。

たとえば、時刻表のほかバス運行情報や動画広告なども表示できる“繁華街モデル(Type-A)”はシリーズハイエンドモデルと言えるでしょう。

しかし、国内の約80%のバス停には電源供給がされていないとか。これでは、“繁華街モデル”のような電源を必要とするタイプは設置できません。

そこで、無給電バス停にも設置できるオフグリッド対応の2機種を2020年12月に販売開始。今回は、そのうちの1機種“楽々モデル(Type-D)”について検証するようです。

乾電池で駆動するバス停、電子ペーパーを採用

同実験は、7月11日より約3ヶ月間、秋北バス株式会社(秋田県)、北陸鉄道株式会社(石川県)、株式会社フジエクスプレス(東京都)など5つのバス事業者が運営するバス停にて実施予定。

事業者が、時刻表張替え作業にともなう移動コストが高く、張替え回数が多いバス停を選びます。

設置される“楽々モデル”は、乾電池で駆動し、13.3インチの電子ペーパーを採用したことにより省エネと視認性を両立するスマートバス停です。ポールや壁面に専用金具で取り付けるだけという手軽さもポイントでしょう。

運用維持のためのビジネスモデルを検証

“楽々モデル”は、無給電バス停への設置を想定し、消費電力を抑えた仕様。そのため、動画広告やバス運行情報などの配信はありません。

しかし、スマートバス停を運用維持するためのビジネスモデルは必要です。そこで、スマートバス停にQRコードを表示し、それを読み込むことでコンテンツをダウンロードできる仕組みを考案しました。

今回は、産経新聞社の「探訪シリーズ」で過去に人気を集めた旅の写真をダウンロード可能。ダウンロードによって得られたデータからQRコードの認知効果を分析し、QRコードを活用した収益化モデルを検証するようです。

“楽々モデル”の検証はこれで3度目。第1弾・第2弾でもQRコードを活用したビジネスモデルが検証されました。

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株式会社YE DIGITAL

(文・Higuchi)

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