年間10万MWh以上の発電を目指す
同プロジェクトでは、ニトリグループの店舗および物流倉庫の屋根上に、Sustechが開発・保有する太陽光発電設備を導入。まずは約30拠点に導入し、2030年度までに導入拠点を順次拡大することで、総計80MW規模の発電容量を実現するといいます。
そうなれば、一般家庭2万3000世帯分の年間電力使用量に相当する年間10万MWh(メガワット時)以上の電力を発電できるようです。
FIP制度を活用して売電も
Sustechは、太陽光パネルの設置・運用に加え、発電電力をニトリグループへ提供する役割も担います。また、余剰電力については“FIP制度”を活用し、太陽光発電設備が設置できないニトリグループの拠点や外部に売電する予定です。
FIP制度とは、従来の固定価格買取制度(FIT)に代わり、市場価格に連動する形で買取価格が決まる新たな売電制度(今年4月開始)。通常の市場価格に補助額(プレミアム)を上乗せした価格で売電できるという特徴があります。
電力プラットフォーム「ELIC」を活用
発電電力の売電の際に活用するのは、Sustechが開発した電力プラットフォーム「ELIC」です。ELICは、AIを用いた高精度な発電量予測によってインバランス(需要と供給の差分)を低減し、分散型電源の戦力化をサポート。発電した電力を余すことなく活用します。
今後は、計画提出・市場価格予測・蓄電池の充放電管理などの機能を順次実装し、最適な電力運用を実現したいとのことです。
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株式会社Sustech
経済産業省
(文・Higuchi)